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2014年 04月 06日 (日) 17時 01分
▼タイトル
他人様に見せる文章
▼本文
こういった場(サイト)に小説を投稿するにあたって、いつも考えることがあります。他人様の見る小説なんだから、最低限”読める”ものにしよう、ってことです。これは日本語になってるかとか言う事ではないです。
皆さんがその作品を切る、読むのを完全に止めるタイミングは何かと考えた時、私は「読むのが苦痛に感じた時」だと思います。

例えば文字がぎっちり詰まりすぎて読みにくい。
例えば行間が余りにも多すぎて読みづらい。
例えば文章力が低く感じて読んでも読んでも面白さを感じない。
例えば下ネタや変なノリが続いて不快に感じる。

そういうことを感じてしまうと、後で挽回しようがしまいが人は話を切ると思っています。だって読者にとっては楽しさを求めて読みに来ているのに、読むという行為自体が苦痛になれば本末転倒です。だから読者はそれ以上の不利益を被るのを避けるために読書を終了させます。
読みやすい文章。それなりのオリジナリティがある内容。程よいエンターテインメントとフィクション。説明、心理、状況、キャラの台詞の長さ、雰囲気、場の流れ・・・なんとなくこれは駄目だとカットしたり、ここが足りないと付け足したりを自分の「こんな感じがいい」という曖昧な価値観に従っていろいろ書いてゆく。他人が見て文章のカタチでUターンさせてしまわないような内容にと考えて書くわけです。その過程で地雷と呼ばれる要素を避けて書いていくのです。

でも、今わたしの手元にある二次創作小説があります。
何も考えずそれなりにに楽しく執筆して、見返せば地雷要素も放り込んでいるごった煮のそれはしかし一定以上の評価を得ました。私の求める「他人様に見せる小説」の条件を満たしているか微妙なのに、他人様は評価してくれました。

ここに作者のコンプレックスというか、ジレンマがあります。

「これはある一定の人から見たら面白くないな」と確信できる物語が評価される。それは不本意に思っている作品が世間に求められているとも取れる訳です。作者はここで自分の「他人様に見せる文章」の在り方に悩みます。つまり、自分が間違っているのではないか、自分にとっての面白いは大衆に通じないのではないかという悩みを抱えるのです。
人が死ぬ。主人公が柄のいい人間でない。不自然とも取れるキャラクター心理。ぐちゃぐちゃと人の意識ばかりこねくり回した、単調なシチュエーションの繰り返し。暗い雰囲気とイライラさせられるキャラクターのやり取り。そんな作品でさえ評価されるときはされる。
自分の作品は拙作か?駄作か?そのシーソーゲームがあるからこそ、作者はみな自分の考える面白さの探求を止められないのです。


というわけで現在ISの地雷作品を作成中です。何事も経験しなけりゃ得るものも得られないから、やったことのないものにこそ発見があると信じて。
何れ纏まった形になったら公開します。
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