のつぶやき |
2014年 03月 29日 (土) 15時 28分 ▼タイトル 『蒼き夢の果てに』内での聖戦関係について ▼本文 それでは、聖戦。……と言うか、十字軍の遠征について。 う〜む、しかし、これってマズイんだよなぁ。 取り敢えず、『蒼き夢の果てに』内の聖戦とは、ゼロ魔原作内の聖戦とは違い、史実に有った十字軍の遠征準拠とします。 それで、十字軍の遠征と言うのは……。 始まりは11世紀。セルジューク朝からの圧力に東ローマ帝国皇帝アレクシオス1世コムネノスは聖地回復を大義名分に、ローマ教皇ウルバヌス2世に支援を求めたトコロから始まる物なのですが。 まぁ、教科書的な説明はどうでも良いですかね。 それで、第85話で書いたように、十字軍の参加者がすべて宗教的熱情から参加した訳ではなく、更に、その宗教的熱情に浮かされた軍隊の残虐性も……。 一応、この十字軍の遠征をネタに描かれた小説と言えば、田中芳樹先生のアルスラーン戦記ですか。 尚、私の作品内で白炎関係のイベントを描く事が無かった理由は、この辺りに事情が有ります。……これ以上の説明はしませんよ。それに、私の考え過ぎだとは思いますから。 友人に聞いたら、そう答えられましたから。そもそも、そんな事件の事など覚えて居なかった。 それで次。贖宥状(しょくゆうじょう)について。 贖宥状とは16世紀、カトリック教会が発行した罪の償いを軽減する証明書。免罪符、免償符、贖宥符とも言われる物です。 まぁ、その辺りについても第86話内で説明している通りなのですが。 それに、十字軍に従軍した者に対して贖宥した事が始まりですから、聖戦を十字軍の遠征に準拠する私の物語内では切り離せない部分と成りますし。 次は……。その贖宥状から繋がる、95か条の論題について。 これは、ゲルマニア皇帝がアルブレヒトで、更に聖戦が関係する物語ですから繋がって来たネタ。所謂、ルターの宗教改革の始まりの部分です。 史実上では、マインツの大司教だったアルブレヒトと言う人物が、ローマ教皇庁から複数司教位保持の特別許可を得るため多額の献金が必要で、その献金をひねり出すために、フッガー家の人間の入れ知恵によって考え出した方法。 それは自領内でサン・ピエトロ大聖堂建設献金のためという名目での贖宥状販売の独占権を獲得し、稼げるだけ稼ぐというものでした。 それで、話がここで終わって居たら問題はなかったのですが(いや当然、問題はありますが)、何処の世界にも融通の利かない頑固者と言う人は居りまして……。 その贖宥状の乱売は宗教的に考えておかしいだろう、と噛みついたのがルターさん。 それで、この95か条の論題と言うのをヴィッテンベルク大学の聖堂の扉に張り出した。 これが史実上の宗教改革と言うヤツの始まり。 『蒼き夢の果て』内で主人公がやろうとしているのもコレ。ロマリア(ローマ教皇庁)とゲルマニア(ドイツ)の繋がりにヒビを入れる為にね。 う〜む、しかし、ゼロ魔二次とは思えないような部分を触り続けて居ますが。 それに宗教に関わると、どう弾けるか判らないので物語が立ち行かなくなり、エタる危険性が常に付きまとうのに……。 ざっくりとした説明ですが、こんな感じですか。少なくとも、この程度の情報が有れば、私の作品は理解出来ると思います。 それでは次回は、『巫女の予言』『ルルドの泉』『ファティマの聖母』辺りの説明……に成るのかな。もしかすると『紅い月』『オーロラ』『彗星』『流星(火球)』も絡めるかも知れません。 |