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2014年 03月 10日 (月) 15時 28分
▼タイトル
スパロボ人生 その1
▼本文
スパロボが好きなんです。
でもリアルの周囲にスパロボの話をすると大体ゲームとまとめて自分の存在がイロモノ扱いされるのでこの迸る愛を放出する場所が無いんです。よって今回このつぶやき機能を借りてちょっくら語りたいと思います。


当時9歳の少年だった海戦型は母親に手を引かれて入った中古屋で、目を引くものを発見しました。
それは当時主流だったGBAのソフトを置いてあるコーナーに鎮座しており、私は導かれるようにそれを手に取りました。

SDにデフォルメされつつもそのメカニカルで無骨なデザイン性を損なわないロボットたちが集合しているそのパッケージには「スーパーロボット大戦A」と書かれていたのです。

スーパーロボット。当時昔懐かしのロボットフィギュアが付いてくる食玩を集めたりアニメタルを聞きまくっていた私はその名前の響きとロボットたちに視線を釘付けにされました。あの人工的で機械的で、見る人から見たらダサいと一蹴されるけれど男の子の心を惹きつける、そんなロボットたちに夢中になっていたからこそ、次の言葉は決まってました。

「お母さん、これ買って!」
「いいよ〜」

―――これがすべての始まりでした。

「CERO:B(12才以上対象)」の文字も全く目に入りませんでした。人気かどうかとか、おもしろいかどうかも考えて無かったと思います。ポケモンを除けばこういうシミュレーションゲームに手を出したのは初めてでした。
マジンガーZがロケットパンチを飛ばす。ゲッターロボがゲッタービームを放つ。エステバリスが勝手に逃げ回る。「シャアが来る」のBGMが流れる。それは当時の私にとって未知の世界でした。

GBA音源でアレンジされたテンポのいい音楽たち。キャラクターたちの会話で進むストーリー。ゲームの中で動き、派手なエフェクトを撒き散らす自分の知っているロボットたちと、初めて見るロボットたち。プレイヤーの分身とも言える主人公。機体の一機一機を自分で動かすことによって得られる、「自分は画面の向こうの皆と一緒に戦っているんだ」という実感。
夢中になって機体を動かし、戦略も何もなく出鱈目に遊びまくりました。唯ガンダムがビームサーベルを構えて突っ込むだけで胸のわくわくが止まらない、そんな時間を過ごしました。プレイ中何度鳥肌を立てたか分かりません。
今になってみれば何ともちゃっちいゲームです。システムは使いにくいしキャラは殆ど一枚絵。おまけにラスボスはシリーズ史上最弱とまで言われたほどです。でも、クリアできませんでした。

結論から言うと、ハマーン様のキュベレイを倒せないままスパロボAはそれをクリアするのに数年の歳月を必要としました。

クリアに到るまでの間に私は2つのスパロボを追加で買いました。スパロボDと、遅れてR。Dはゲペルニッチというボスキャラを倒せずにクリアを放棄し、スパロボRでようやっとまともにクリアするに至りました。シリーズを通しての初クリアです。
スパロボのシステムを使いこなすのに、恐らく2年は費やしていたと思います。そして、Rで漸くシステムの使い方を理解できた私はその後、次々に手に届く範囲のスパロボに挑んではクリアしていきました。
修理と補給のメリットとデメリット。援護攻撃と援護防御。リセットプレイに改造の仕方など、基本をちゃんと押さえていれば苦戦することもありませんでした。

それからも夢のような時間は続きます。
次々に仲間に加わっていく様々な作品のキャラたちが交わす会話をひたすら眺め、シリーズが進むにつれより迫力を増していく戦闘シーンを何度も何度も眺め、腹の奥底に溜まる言い表しようのない感動と高揚を感じていきました。
ライバルキャラクターたちと主人公たちの主義主張がロボットを通して何度見ぶつかり合うその戦場を駆け抜け、全ての想いを味方に託しているような一体感を感じました。

すごい。何が凄いのかはよく分からないけど凄い。体が熱くなる。
時には悔しく、時には悲しく、時には格好よく、そして最後は熱く。
それがスパロボなんだ、と魂が理解しました。

そして、少年は現実を知ります。

「スパロボwww」
「オタクだオタクwww」
「・・・!?」

スーパーロボット大戦は、その存在自体が馬鹿にされていたんです。
やったこともないくせして、皆は口々にスパロボを嘲笑しました。

ロボット物は古い。遅れてる。
そういうのにハマってるのはダサい。
ロボット物=オタクっぽい。
スパロボという名前の響きだけでゲームの面白さを一方的に否定され、ついには「スパロボ」の単語を知っているだけで笑われました。

俺の抱いていたスーパーロボット魂は・・・ロボットアニメの主人公よろしく、挫折を味わったのです。

・・・あれ、何か涙が出て来たな。今日はこの辺にしておきます。

次はどん底からの復活を一人で勝手に語りたいと思います。
▼返信[返信する]

2014年 03月 10日 (月) 21時 01分
海戦型
▼タイトル
スパロボ人生 その1
▼本文(冒頭20文字)
Jジュン様感想ありがとうございます。
...

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