のつぶやき |
2020年 08月 08日 (土) 08時 43分 ▼タイトル 『自然地理ドラゴン』の最終章を更新します。 ▼本文 『自然地理ドラゴン』の最終章を更新予定です。 章題は「大魔王の夢 - 不毛の大地グレブド・ヘル -」です。 46話〜54話の計9話分で、あまり間隔を空けず書きあがり次第投稿していく予定です。 が、しかし。 やはり前章開始時と同様、更新の間隔が空いてしまっております。 誰も内容を覚えていないものと思われます。私も忘れました。 ということで、またまた主要人物の紹介と、ここまでのお話を簡単にをまとめたいと思います。 (45話までのネタバレを含みますのでご注意ください) ■本作の世界について 大魔王が勇者一行に討伐された後の世界です。 正確には短編『僕は生き残りのドラゴンに嘘をついた』(https://www.akatsuki-novels.com/stories/index/novel_id~18225)の19年後となります。この短編は番外編を除けば5分程度で読み終わりますので、未読のかたはよろしければどうぞ。 大陸の形や都市の位置については↓のドラクエ風地図を参考にしてください。 https://img-i.akatsuki-novels.com/38674_20190827204943.jpeg 旧魔王城はグレブド・ヘルと呼ばれる大陸中央の高地にあります。 そこに人間はおらず、現在は人型モンスター(=アルテアの民)の残党などが細々と暮らしているとされています。 ■登場人物 ◎シドウ・グレース /ハーフドラゴンの少年 性別:男 髪:亜麻色ショート 瞳:碧眼 人間と純血ドラゴンの息子。普段は人間態だがドラゴンに変身できる。(ほかの兄弟は全員ドラゴン態が常態) 母親の方針で、10歳の頃から人里に下りて地理学者の元で修行。その後は冒険者として世界を回っている。 ◎ティア・シェフィールド /格闘系少女 性別:女 髪:黒髪ロング 瞳:黒 武闘家の元で修行をしていた。父が僧侶だったため回復魔法も使える。 酒に弱い。白のタンクトップにカンフーパンツを着用。 ◎アラン・ピエトランジェリ /魔法使い 性別:男 髪:赤髪ロング 瞳:濃い碧眼 長身で美形の青年。『世界有数の魔法使い』あらため『世界一の魔法使い』。 実はドラゴン族に皆殺しにされた町の生き残りで、師匠はむかし大魔王を倒した勇者パーティの一員だった。 ◎ダヴィドレイ /新魔王軍と称するグループのリーダー 旧魔王軍の生き残り。学者だが騎士風の風貌。茶髪で、肌が土気色で血色悪し。 大魔王を『生前の記憶・自我を保ちつつ、自分の思い通りに動くアンデッド』として蘇らせるべく、アンデッド生成技術向上のための実験を進めている。 ◎エリファス /新魔王軍の大剣使い 銀髪の戦士。 旧魔王軍の生き残りで、勇者に対抗するために育てられていたものの間に合わなかった。アルテアの民とは思えない怪力と俊敏さを持ち、大魔王が作ったという大剣を愛用している。 ◎例の二人組 /二人組 新魔王軍の幹部二人組。ローブを着用しており魔法使い風の風貌。 初出は第23話・第24話。マーシアの町で町長と共謀していた。 背が高く面長のほうは人間であり、背が低くフードをかぶっているほうは人型モンスター(アルテアの民)である。 ■ここまでの説明(ざっと) ●序章『二人の出会い - 森の町チェスター -』 ここではシドウとティアの出会いを描きました。 二人でパーティを組んで仕事を進めていると、出るはずのない上級アンデッドに遭遇し、それを倒すためにシドウが変身。ハーフドラゴンであることが早々にバレました。 ●一章『小さき魔物 - 海竜と共生する都市イストポート -』 この章では、イストポートという港湾都市が舞台でした。 この都市は大魔王討伐の影響で産業が急発展したため、排水による水質悪化を招いていました。 イストポートの沖には海竜シーサーペントが食物連鎖の頂点として君臨しており、話し合いのために港に出現します。ところが何者かの(このときは不明でしたが、のちに『新魔王軍』なるグループの犯行と判明)けしかけにより、都市側との全面抗争に突入します。 シドウは苦渋の決断で人間側の代表としてシーサーペントを倒し(翌日新魔王軍によってアンデッド化したものの、それも無事討伐)、都市側にも環境問題に取り組むことを約束させました。 ●二章『追いつかない進化 - 飽食の町マーシア -』 この章の舞台は、内陸性塩湖のほとりにあるマーシアという町でした。 マーシアは魔王軍に占領されたことで逆に大農業地帯として発展することになりましたが、魔王軍解散後は食糧が余り、町民は過食による2型糖尿病に蝕まれていました。 が、実はそれは、新魔王軍と裏取引していた町長が問題を認識しながらあえて放置していたことが原因だと判明。シドウ、ティア、そしてこの章で合流した自称世界有数の魔法使いアランの三人で問題を解決します。 町長は『自我を保持したアンデッド』となって念願の足(昔に足を切断して失っていた)を手に入れますが、最期は新魔王軍のメンバーに用済みとされ処分されました。 ●三章『天への挑戦 - 嵐の都ダラム -』 この章では、毎年熱帯低気圧の嵐がやってくる王都ダラムが舞台でした。 大魔王討伐の影響で大量のプー太郎魔法使いを抱えていたダラムでは、救済事業の一環として、熱帯低気圧の渦を風魔法で消す実験がおこなわれようとしていました。 しかし、実はそれも新魔王軍が大臣を買収して計画したものでした。本当の目的は魔法使いの死体を大量に調達し、『生前の魔法をそのまま使えるアンデッド』を生成する実験をおこなうことだったのです。 それをなんとか阻止したシドウとティアでしたが、新魔王軍の実験がどんどんエスカレートしていることに危機感を覚え、もう旧魔王城に乗り込んでやめさせるしかないのではないかという結論に達しました。 ●三・五章『あなたは生き残りのドラゴンの息子に嘘をついた』 この章は熱帯雨林の広がる大陸南端の町ペザルと、その近くにあるドラゴンの山が舞台でした。 激しく茂る熱帯林は気候によって無理やり成長させられて巨大化したものであり、危うさも持ち合わせている――その事実にティアは驚きます。 そしてシドウとティアの前に立ちはだかったアランもまた、故郷をドラゴン族に滅ぼされた怒りの炎によって無理やり成長させられた人間でした。衝撃を受ける二人でしたが、シドウは人間の姿に戻るという奇策で彼を破り、仲間として旧魔王城への同行をお願いしました。 |