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青竹さん
のつぶやき
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2019年 01月 01日 (火) 17時 59分
▼タイトル
2275−3
▼本文
「それで、これからは? やっぱりMSの操縦訓練か?」
「ああ。……出来れば実機で動かしたいんだが、そんな余裕はない。ましてや、シミュレータの数もそこまで多くないとなれば……」

 そう言い、リュウが俺に視線を向けてくる。
 その視線にどのような意味が込められているのかは、それこそ考えるまでもなく明らかだった。
 つまり、俺が今まで使っていたシミュレータも、自分達に使わせて欲しいという事なのだろう。
 次の戦いまでの間にどれだけ機体の扱いに慣れるかというのは、それこそガンタンクに乗る者達にとっては、文字通りの命懸けの事だ。
 そうである以上、リュウが俺にシミュレータの件を希望してくるのは、何もおかしな事ではない。
 とはいえ、俺だってまだ完全にガンキャノンを乗りこなしている訳ではない以上、出来ればもう少し機体の癖とか、そういうのを覚えておきたかったというのが正直なところなのだが。

「分かった。ただ。カイにはもう少しシミュレータを使わせてやってくれ。カイの立場は、ガンタンク組とそう変わらないし」

 寧ろ、ガンタンクが2人でやっている事を、カイは1人で全てやるのだから、難易度は高い。……まぁ、相棒との連携とかそういうのを考えなくてもいい分、考えようによってはカイの方が楽だという者もいるかもしれないが。

「悪いな」
「気にするな。場合によっては、シャアとぶつかる可能性も高いんだ。その時に、今のままだと最悪の結果にしかならないだろ」
「……ああ」

 俺の言葉に、リュウはしみじみと頷く。
 もしシャアが1機だけで襲ってくるのなら、それこそ俺とアムロがいればどうとでも相手は出来る。
 それどころか、上手くいけ捕らえることすら可能かもしれないだろう。
 だが、当然の話だが、シャアのように今までこの戦争をくぐり抜けてきた者にしてみれば、まさか本当に自分だけで俺達に攻撃を仕掛けてくるような真似はしないだろう。
 ガンダムとガンキャノン。この2機の性能を、アムロも十分に分かっている筈なのだから。
 だからこそ、もし次にシャアが攻めてくるという事になれば、補給を受けて万全の状態で、という風になるのは間違いない。
 そして、ジオン軍にはまだ俺が知らない腕利きのパイロットが多くいるのは確実で、そういう連中をシャアが連れてきた場合、ガンタンク隊は最悪全滅の可能性もあった。
 ……まぁ、シミュレータで多少訓練をしたところで、本気でシャアを相手にするとなると、生き残れるかどうかは微妙なところだが。
 ともあれ、俺はガンタンク隊にそのシミュレータを任せ……ちょうどそのタイミングで、船内放送が入った。
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