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青竹さん
のつぶやき
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2018年 12月 30日 (日) 18時 00分
▼タイトル
2273-4
▼本文
 こちらに向かってくる砲弾を回避しつつ、俺のガンキャノンは前に出る。
 シミュレータの相手が使っているのは、その大半がガンタンクだ。
 当然のように、半MSとでも言うべきその機体で前線に出るのは自殺行為であり、向こうはこちらを近寄らせないようにと連続して遠距離砲撃を繰り返してくる。
 こちらの戦力は、俺とリュウの2人。
 ただし、リュウが使っているガンキャノンはコンピュータ制御となっており、あまり戦力としては期待出来ない。
 それでも、背後から適当な感じにではあっても、援護射撃があるというのは嬉しい。

「っと」

 ガンキャノンを左右動かし、砲弾を回避する。
 ……これが、きちんと狙って俺に撃ってきたのならいいんだが、残念ながら今のは完全に偶然でしかない。
 そんな訳で、こっちに飛んでくる砲弾よりも、あらぬ方に飛んでいく砲弾の方が多い。 実は、俺としては狙われて砲弾を撃たれるよりも、こういう偶然の方が怖かったりするんだよな。
 偶然だからこそ、こちらにその意図を読むのが非常に難しくなる。
 まぁ、これはシミュレータだから、実戦の時のように相手の行動を感じるというのは非常に難しかったりするのだが。
 ともあれ、敵の攻撃を回避しつつ、ガンキャノンを進ませ……やがて見てきた光景に、唖然とする。
 この戦場はコロニーを舞台に設定されているのだが、そんな中で俺が見たのはガンタンク3機がそれぞれ全く違う方に向けて砲撃をしているというものだった。
 それどころか、中には何を思ったのか路上に停まっている車の上に乗ろうとしているような者すらいる。
 ……もしかして少しでも高い場所からこっちを撃とうとしているのか?
 高い場所を取るというのは、有利になるのは間違いないが……いや、まさかな。
 ともあれ、そんな中で唯一残っているガンキャノンが1機近づいてくる俺を見つけ……慌てたようにビームライフルの銃口を向けようとしてくるが、慌てたせいかビームライフルを地面に落とす。
 そして混乱したように動きが止まり……運が悪かったのは、そこにガンタンクが突っ込んでいった事だろう。
 唐突にぶつけられたガンキャノンはバランスを崩し、ぶつかってきたガンタンクに向かって倒れ込む。
 うん、俺が何かをするよりも前に、もう半ば撃破扱いと言ってもいいな。
 そんな感じで明らかに混乱している敵に向かい……俺は、順番に両肩の低反動キャノンとビームライフルを使って、撃破していく。
 取りあえず分かったと事は、この連中をある程度使えるようにするのはかなり大変だという事だろう。
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