のつぶやき |
2018年 12月 29日 (土) 18時 01分 ▼タイトル 2272−4 ▼本文 「うん。いやまぁ、MSを操縦出来るんだし、お前がいるのは納得出来るけどな」 格納庫にやって来た俺の目に最初に入ったのは、メリルの姿だった。 そんなメリルの姿に、思わずといった様子で俺はそう呟く。 実際、メリルはMSでの実戦を経験した事がないとはいえ、その為の訓練は十分に受けていた。 そういう意味では、このホワイトベースでは俺やアムロに次いで高い技量を持っていると言っても間違いなではない。 もっとも、メリルが訓練したのはあくまでもザクであって、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクといった連邦軍のMSに乗った事はないのだが、それらのMSはザクを解析して開発されたものである以上、操縦方法そのものはザクと大差ない筈で、メリルにも十分操縦は可能な筈だ。 「まぁ、色々とありまして。それに、イザークさんも私がMSパイロットの方が安心出来るのでは?」 メリルの言葉に、首を横に振る事が出来ないのは残念な事だった。 「まぁ、そうだな。とはいえ……」 周囲にいる者達から色々と視線を向けられているのに気が付くと、話を聞かれないように、メリルを離れた場所まで連れて行く。 「で、メリルはどのMSに乗るつもりなんだ?」 「イザークさんがガンキャノンに乗ってますし、ガンダムは1機しかないので、私はガンタンクを希望する予定です」 ガンタンク、か。 いやまぁ、MSの数と種類はメリルの言う通りで、俺がガンキャノンに乗っている以上、それ以外のMSに乗って欲しいと思うのは間違いない。 そうなると、残るのはガンタンクだけになる訳で……ルナ・ジオンの利益になる選択となると、メリルの考えは間違っていない。 ちなみにホワイトベースに存在するMSは、ガンダム1機、ガンキャノン2機、ガンタンク3機。 ただし、ガンタンクはパイロットが2人いるので、全てのMSで必要なパイロットは9人となる訳だ。 ……9人、ね。 ちょっと難しいように感じるけど、一体どうなるんだろうな。 |