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青竹さん
のつぶやき
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2018年 09月 10日 (月) 18時 03分
▼タイトル
2162−3
▼本文
「なんだ、じゃあもう治療した経験はあるんだ」

 ほっと安堵した様子のシャルロッテ。
 自分達の信頼する隊長の治療に前例があると知って安堵しているのだろう。

「シャドウミラーの治療技術はかなりレベルが高いからな。今までも他の世界では治療不可能な人間を何度も治療してきた実績がるぞ」

 アウル達やシン、フィリオ、星刻といった面々がそれだ。
 そういう意味では、既に慣れた作業とも言える。
 それにマブラヴ世界の治療技術を入手したおかげで、以前よりも治療技術そのものは上がってるしな。

「アクセル、そろそろ頼む」

 そんな風に話していた俺達だったが、ゲラートとの話を終えたのか、ラルが俺に向かってそう言ってくる。

「分かった。レモン」
「ええ。……じゃあ、治療ポッドの入ってくれる? 昨日も説明したけど、一応繰り返して説明しておくと、治療ポッドの中に入ると、そのポッドの中はとある液体で漏らされるわ。もっとも、すぐに眠ってしまうでしょうから、その辺りは気にしなくてもいいでしょうね。後は、明日にでも起きればもう治療は完了してる筈よ」
「……そんなに簡単に治療が出来ると言われてしまうと、微妙な気持ちになってしまうな」

 ゲラートの言葉も、理解出来ない訳ではない。
 戦傷を負った後で、当然のようにゲラートは治療をしようと病院に行っただろう。
 当然ただ病院に行くのではなく、治療の為に出来る手段は限りなく使った筈だ。
 それでも結局どうにも出来なかったのは、今のゲラートの状態が示している。
 だが、そんなゲラートの怪我を呆気なく治すと言うのだから、その事にゲラートが若干思うところがあってもおかしくはない。

「その気持ちは分からないでもないが、まずは何をするにしても怪我を治療するのが先だろう」

 ラルのその言葉に微妙な表情を浮かべ……それでも、結局のところはその言葉が正しいと知っているからか、ゲラートは大人しく治療ポッドの中に入り、治療が開始される。
 もっとも、治療と言っても手術とかそういうのはやる必要がなく、先程レモンが説明した通りゲラートの入っている治療ポッドに回復の為の液体が満たされていき……後はもう、治療が終わるまでじっと待つだけなのだが。

「さて、取りあえずこれで治療は終わった……俺達に出来る事は終わったけど、これからどうする? 折角ホワイトスターに来たんだし、色々と案内するか?」
「えっと……」

 俺の言葉に少し迷った様子のシャルロッテだったが、レモンの方を見るとすぐに首を横に振ってくる。

「ううん、止めておく。アクセルと一緒だと、身の危険を感じるし」
「どういう意味だよ」
「自分の胸に聞いてみなさい」

 そう言うと、シャルロッテは近くにいた量産型Wと一緒に部屋から出ていった。

「では、儂もこれで失礼させて貰う。ゲラートが治療に入った以上、もうここで出来る事はないからな。それに、仕事も残っているし」
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