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青竹さん
のつぶやき
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2018年 06月 03日 (日) 17時 57分
▼タイトル
2063-4
▼本文
 その言葉と同時に、俺は瞬動を使って一気にデスとの間合いを詰める。
 気が付かれないうちに間合いを詰めるという意味では、それこそ気配遮断を使った時も同様だった。
 だが、今回は純粋に目にも止まらぬ速度で相手との間合いを詰めたのだ。
 そうして放たれる神速の突き。
 そんな突きを、デスは長剣で迎え撃つ。
 普通に考えれば、長剣と槍で有利なのは、間合いの長い槍だ。
 勿論、懐に入られると長柄の武器というのは対処が難しくなるという欠点はあるが。
 ともあれ、そうして放たれた俺の突きを、デスは長剣で受け止め……逸らす。
 いや、長剣だけであれば、デスも完全に防ぐような事は出来なかっただろう。
 だが、長剣の動きを補うように闇の衣を使って槍に触れると、軌道を強引に変えたのだ。

「特殊能力の類はなしじゃなかったのか?」

 デスに向かってそう告げるが、デスは特に気にした風もなく、口を開く。

『それを言うなら、君の高速移動だって同じようなものだと思うんだけど?』
「そう言われると、ちょっと否定出来ない、な!」

 その一言と共に、連続して突きを放つ。
 突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き、突き。
 まさしく、突きの嵐ととでも呼ぶべき連続突き。
 だが、デスは技量不足を闇の衣を使ってフォローしながら対処する。
 あの闇の衣、手のように自由に使える辺り、厄介だよな。
 それに対処する為に、払いを混ぜたりフェイントを使ったりもするが……それでさえ、対処してくる。
 そのまま数分……やがて、どちららともなく攻撃を止め、距離を取る。

『さて、様子見はこんなところでいいかな?』
「様子見、ね。俺は結構本気で戦ってるんだけどな」
『そうかい? でも……本当の意味で本気という訳ではないんだろう? 出来れば、それを見せて欲しいな』

 そう言う望月に、俺はどうするべきか一瞬考えるも……望月には、俺がニュクスと戦えるという事を示す必要がある。
 しょうがない、か。
 一瞬だけゆかりと美鶴の方に視線を向け……口を開く。

「異形化」
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