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2018年 03月 22日 (木) 18時 51分
▼タイトル
砂時計を戻して――
▼本文
実は未だにクリアしていなかったゼノブレイド2のメインシナリオをやっとクリアしました。
苦戦してたとかではなく、ちょっと色々あってやる機会を逸してただけです。以下、多大なるネタバレを含むクリア感想をば。



まず、発表当初はキャラデザが前作と離れすぎててちょっとやべーかなとか思っていたのですが、世界設定が明かされていくと同時に「ああ、この世界観ならイケるか」と疑惑は氷解。同時に恐らく誰もが「あれ、ゼノブレイド無韻とのつながりなくね?」と思った事でしょう。

で、クリア後。

 同 時 進 行 と は 恐 れ 入 っ た 。

後半にてまさかの前作ラスボスにしてすべての始まりであるクラウス登場にかなりビビると同時に「繋がるのかよ!?」と思いました。ゼノクロとは流石に繋がりが見えませんでしたが、クラウスがはんぶんこになってるとか誰が想像できるかって話ですよね。
シュルクの殺る気満々の台詞が聞こえてきた時は待ってくれぇ!と叫びたかったです。シュルクは知らんだろうけど、もうちょっと倒すのが早かったらゼノブレ2世界は終了のお知らせですもん。

ゼノシリーズ恒例のファンタジーと思ったらバリバリのSFだった路線でしたが、あの雲海まで意味があったとは……確かに無韻では巨神とかの外って海で、行けなかったから「あれ、今回はいけるんだ」とか呑気に思っていましたけど……。
そしてモノリス恒例のアレ。限りなくゾハル的な何か。クラウス爺は『扉』とかぼかしていましたが、そもそもこれまでのゾハルも実は扉みたいなものですからね。パラレルワールド的な舞台装置だと額面通りに受け取る方が難しいですよ。いっそあの『扉』を巡ってあと一作作れるわって話ですよ。


流石にサブシナリオや全ブレイドコンプまではやり込んでいないので抜けた部分もあるかもですが、キャラについても触れていきましょう。


まず二代目主人公のレックス。頑張ったねって抱きしめてやりたい。
ずる賢くも卑怯な事はしないまっすぐな子供で、機転は利くけどミスも多い発達途上サルベージャー。まさに王道の中の王道を行きますが、挫折と喪失を繰り返すうちに言葉に重みが増していく様を私は気分的に我が子の成長を見守るような思いで見てしまいました。
最終的にはその手に掴んだブレイドで未来を切り開きましたが、最後の最後に待っていた「奇跡」にて彼自身も救われたことと思います。

ホムラ&ヒカリ。うーん、強かにも愛を勝ち取って見せた事には感服です。
キャラデザ的に浮きに浮きまくっていましたが、ホムラの陰がある明るさとヒカリの表裏がない癖の強さは対照的ながら魅力的だったと思います。ゼノシリーズのメインヒロインは運命に流されてしまいがちなイメージがありましたが、その中でも彼女たちは自己犠牲だけでなく明確に掴みたい「幸せ」があったから、ああなったのでしょう。いい子なだけじゃなく出来る子でした。まだホムラルートしか出来てないけど、ヒカリルートも絶対やるからね。

ニア。かわいい。特に真の姿になってからは。
ゼノシリーズあるあるのメインヒロインと甲乙つけがたいキャラです。しかも今回はメインヒロインさえ人格が二つあるから余計にややこしい。彼女の根っこの優しい部分やコミカルな部分にはかなり救われたし、単純に回復役と崩し役の二つで最後までお世話になりました。
あと、多分レックスは気付いてないけど内心やっぱりホムラ(orヒカリ)に嫉妬してたのね……というのがペルソナ劇場(←勝手に名前つけた)で明かされてるのが何とも切ない。まぁ、メツの細胞を過剰分裂させて殺そうとしたのは普通にエグかったけど、幸せになって欲しいです。
ついでにビャッコ。お前さんも和み系で好きだったよ。これからもニアを守り続けてやってくれ。

トラ&ハナ。欲望の塊とロマンの塊。言わずもがな大好きです。
トラってノポンの中でも結構大柄だと思うけど、趣味と欲望と本能に忠実ながらハナがいないとポンコツな彼はまさに愛すべき馬鹿、或いは変態に技術を持たせた結果がこれだよ!ですね。レックスを兄貴と慕う精神年齢最下層のトラですが、科学技術がガチで凄いから驚きです。
ハナも空を飛んだりびっくりギミックがあったりJCだのJDだのモードが多彩でビジュアルも変わるのが面白かったし可愛かったですね。ホムラ達女子組と仲良くしてたり段々と感情的に成長していくのも良かったです。半面トラはあんまり成長してない気がするけど、まぁトラですから。
あと、古来からの技術を現代科学で打ち破る、というのは個人的には大好物の展開だというのも好感度に拍車をかけたかも。
……時に素朴な疑問なのですが、ノポン族なのに人間に欲情(?)するトラ一族の男女観ってどーなってんだろう。

メレフ。好きに決まっています。
最初の強敵として相対した時の強キャラ感もさることながら、戦闘でもガン攻めで頼りになる姉御です。あと絶望的なジョークセンスと壊滅的な料理の腕前を誇るポンコツ属性まで持ち合わせています。ポンコツなお姉さん大好きです。貴公子とか呼ばれてるのに女性な理由も最初は分からなかったのですが、キャラを紐解いていくとただの弟大好きお姉ちゃんでした。
ブレイドのカグツチも好きです。
メレフの従者然としていますが、実際の所二人はなんとなく同級生の友達同士みたいに思える所がありました。また、自分の過去の記憶を知りたがったりと、お姉さんぶりながらもどこか自分で自分の存在意義を問うているのも好きでした。

ジーク。アホです。でも好き。
ギャグキャラとして見事なギャグを何度も披露して場を和ませてくれたハナ&トラ以上の癒しキャラでしたが、仲間になると中二な面より人生経験豊富な兄貴分としてのポジションを確立させていきました。レックスに「大人」を語るシーンなど、不意に大人の側面を見せてくるところは、ある意味レックスの一つの指標になったのかもしれません。
相方のサイカは正直眼鏡がビン底だった頃の方が可能性を感じた……!とかいう馬鹿話はさておき、ある意味ニアやホムラ達以上に乙女っぽい少女でよかったですね。王子大好きっ子だけどピンチ時しかそういう姿を見せない彼女の乙女心、いいと思います。

その他シン、メツ、ヴァンダムさん等語りたい人は数多いますが、長すぎるので断腸の思いでカット。サタは特に敵なのに全然敵って感じがしなくて好きでした。

システムについても少し。
実は前作ゼノブレイドはシステムを使いこなせなくて苦戦したのですが、2では装備やシステムが簡略化されてて理解が早かったです。更に、ただ簡略化させているだけでなくコンボが決まった時の爽快感があり、チェインや必殺も派手になり、ブレイドチェンジで様々な戦法が取れてと奥深さが損なわれていないのが凄かったです。

後は……エンディング、感動しました。
歌詞の中で消えゆくことに満足するホムラ達の心情を歌っていると見せかけて、最後に歌詞が「でもやっぱり傍に居たい」って転換すると同時に帰ってくる二人。あのエンディングは、エンディングというゲームにとっては余韻を楽しむような時間の中での新しい可能性を感じさせる憎い演出でした。

あとは小さな疑問が二つあります。
その一。なんか大陸が二つあったように見えたんだけど、もしかしてシュルク達ご近所に引っ越してきてる?
その二、アルスたちは大陸と融合していったけど、これからのブレイドやじっちゃんはどうなんだろう?

まぁ、そこは想像してみるのが楽しい話だと思うのでさて置いて……。

ゼノブレイド2、素晴らしかったです!それだけ。
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