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2018年 02月 15日 (木) 22時 25分
▼タイトル
提督日記5
▼本文
 
 それはある日の昼下がり。書類を持った大淀さんが不可思議そうな顔で執務室に帰ってきた。

「あの、提督?執務室の外で比叡が高速修復剤のバケツを持ったまま涙目になってて……その、青葉さんが大爆笑しながら写真撮ってるんですけど」
「ん?ああ」

 何故かと言われると理由は単純で。

「徹甲弾と間違えて砲塔にチョコ詰めようとした馬鹿に対する罰だけど。なぁ、廊下に立ってる馬鹿よ。もし手元が狂って修復剤零したら……分かるな?」
「ひ……ヒエェ〜〜〜〜!?」
(何故そんな前時代的な罰を………)

 今宵はヒエーの鳴き声がよく響くわ、と心底呆れた顔でボリボリチョコを貪る。市販チョコを溶かして型に流し込み、艦娘が思い思いのデコレーションをしたチョコたちの物量はなかなかのものであり、どうやら各鎮守府でもその物量作戦には苦慮しているようである。流石に一日で全て食べてしまうのは血糖値が心配なのでこまめにチョコチョコ食べている。このペースではなくなるのは4,5日かかるだろう。

 バレンタインにチョコを貰うというイベントは女の子にとって定番ではあるが、俺はこのチョコをくれた艦娘たちが単に俺の事を好いているからチョコをくれているとは思っていない。そういうのもあるのだろうが、もっと別の理由があると思う。

 要するに、彼女たちは恋に恋したいのだ。鎮守府にいると、いわゆる「乙女っぽい事」とは縁遠くなりがちだから、こういったイベントで女の子らしい思い出や行動をしたいのだと、俺は思っている。比叡のあれは許すわけにはいかないが。
 終わらない戦い。辛すぎず、しかし楽過ぎず、決定打のないまま延々と繰り返される深海棲艦との戦いが続く限り、艦娘が戦いの宿世から解放される日は来ない。だからこそ、この切っ掛けを誰か身近な男に聞いて欲しい、見て欲しい。その対象として俺が選ばれやすいといった所だろう。

 それが悲しいとか虚しいとかモテたいとか、そういう事は余り気にならない。ただ、終戦のイメージが掴めない現状を打破する為に、そしてあのうら若き娘たちが恒常的に乙女でいられるように、俺はただ指令室の段ボールの上でえばっているだけではいけないと、そう決意させられるのだ。



 = =



「北方海域に出撃させた艦隊の修理費で倉庫の資材が!!」
「必要経費だ!第二から第四艦隊を遠征にまわせ!!」
「あと提督!正規空母作ろうとして資材を費やした艦娘ですが!!」
「来たか!誰だ!?」
「赤城さんです!!」
「ぐぅぅぅおおおおおおおおおおおおおおおおッ!?」



 = =



提督「漣さん漣さん、貴方はどうして夜戦になると一直線に敵の旗艦撃沈させちゃうの?」
 漣「……提督に近代化改修させられまくったせいじゃないの?」
木曾(それだけじゃ説明つかない戦果だと思うんだが……)



 = =



吹雪「私がみんなを守るんだから!!」
??(もう、誰も悲しませない……!!僕が、僕が衛るんだぁぁぁーーー!!)
??(誰も死なせない……守るんだ……俺が皆を……守るんだぁぁぁぁぁッ!! )

提督「……………吹雪、お前それ言うの禁止。提督命令」
吹雪「えっ」
 
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2018年 02月 18日 (日) 18時 32分
海戦型
▼タイトル
提督日記5
▼本文(冒頭20文字)
わざわざ報告ありがとうございます。
な...

2018年 02月 18日 (日) 05時 56分
御剣澄和
▼タイトル
提督日記5
▼本文(冒頭20文字)
比叡の所で『比叡が拘束修復剤のバケツ』と...

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