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2017年 08月 20日 (日) 23時 01分
▼タイトル
全ての謎が、明かされる――
▼本文
随分時間がかかってしまいましたが、発売日当日に買った「大逆転裁判2」をクリアしました。


以下、タクシュー贔屓と言われれば否定は出来ない私の感想。

前にも言った通り、前作はストーリーが未完だった部分をコレミヨガシに叩きまわされたり犯人が思ったほど悪人じゃないってことで批判を浴びました。まぁ私としては百点満点でないにしろ「これは成歩堂くんが弁護士になるまでの物語という区切りなのだなぁ」としみじみ納得できましたし、伏線を残したことで「やった次回作出るぞ!タクシューシナリオおかわりだ!」という喜びしか感じなかった訳ですが。
これがタクシューとの信頼関係の差って奴ですね(なお、一方通行の模様)。
批判した方々はにわか逆裁ファンです(偏見を多分に含んだ意見)。

という訳でさぁ、大逆転裁判2に挑んでみようではないかと意気込みました。

第1話。前作1話で残された謎の一つであるあの女が口封じと言わんばかりにいきなり死亡。その罪を着せられた友人の為にスサトちゃん、もとい男装して法廷に立った成歩堂龍太郎が裁判で弁護!1話からサービス精神豊富すぎる上に、ナルホド君の隣で法廷を見てきた彼女が必死にアウチに食らいつく様は見ていて応援したくなりました。
そして最後に追い詰める時に「追及〜大逆転のとき」が!これはナルホドくんの弁護士としての志を彼女もその胸に秘めている証ということでしょうか。無韻では左程出番のないBGMだった為に嬉しかったです。それにしても男装スサトちゃん、いっそのこと普段より可愛いのでは……。

さて、この裁判はスサトちゃんの華麗で可憐な大逆転によって幕を閉じますが、1章で既に複数の謎について言及されます。

@前作でミコトバ教授が急病に倒れたというのは大嘘で、スサトを大英帝国から離すのが目的だった。
A大英帝国からスサトを引き戻すきっかけになったのは、夏目漱石さんの提出したレポートが原因。
B実は前作の時系列の間、漱石さんはもう一度逮捕されており、その事件のどこかに原因があった。
Cワトソン教授を殺害した英国人の本名はアン・サッシャーで、実は留学生ですらない。

しかも第1章の真犯人は他にも気になる事を言っており、このような日本で起きた出来事を手紙にしたためてナルホド君に送ることで章は終了します。おぉう、なかなか飛ばすじゃない……。システム的には早送りシステムが改善されていたりしてます。

ちなみにシステムについて「新システムがない」と文句を言っているおバカさんがいましたが、逆転裁判シリーズの基本システムはずっと変わっていませんし、ぶっちゃけ追加システムがあっても嬉しくないんですよね……見抜きもサイコロックも心理分析も苦手な上に面白みに欠けますし。そもそもその理論で言うと逆転裁判3の立場がないんですが。

更にBGMに変化がないのが不満という人もいましたが、これまた逆転裁判シリーズを知らない人なのかなぁと。そもそもにおいて、逆転裁判のBGMというのは追及BGM以外あんまり変わらないのがシリーズ伝統ですし。私としてはイイ曲があるんだから今更増やす必要あんの?と思います。個人的にですが、逆転検事2の追及より無韻逆転検事の追及の方が好きでしたし。変えることがいい事ではないというのが私の感想です。それに、後半になると追加でイイBGMが追加されていますし。



さて、続いて第2話。これは夏目漱石さんの二度目の事件を回顧するという体で始まります。

ここで登場するナルホド君はまだ前作最終話を迎える前のオッチョコチョイナルホド君なので、プレイする側としても泳ぎまくる視線にちょっと懐かしい気分に。なお、無韻版に合わせてこの事件でも死者は出ませんでした。ううん、分かってらっしゃる。

さて、ここで大逆転裁判2特有の構図が登場します。それは「悪人」と「犯人」、別々の思惑を持った人間が事件の根幹に関わっているという構図です。重要なのは、新たな矛盾や指摘によってこの二人を対立させること。相変わらず陪審員の皆さんがストーリーにちょこちょこと関わっているのも面白い。

最終的に、真犯人は漱石さんの住んでいる部屋そのものに用があり、彼を追い出して部屋を乗っ取るつもりだったことが判明します。なんと、漱石さんの住んでいる(周囲曰く呪われている)部屋には、かつて大英帝国を騒がせた犯罪者の盗んだ財宝が隠してあったらしいのです。

そして、この財宝こそがミコトバ教授が調べられる事を恐れた品物だったようだ……という所で物語は終了します。なお、この財宝はホームズさんが持っていき、その詳細についても言及を突っぱねるような態度を取りました。うーん、やはりホームズさんは訳知りなんだ……。

さて、件の財宝ですが、宝石をあしらった大きな首輪のようなものでした。売れば遊んで暮らせるほどの金品ですが、この品には二つの気になる場所が。それは首輪の内側に血痕のようなものが付着していることと、「B」の文字があしらわれている事。
恐らくですが、前作をプレイした多くの人がこの時点で思い浮かべたワードがあると思います。それはホームズさんがアイリスちゃんに発行を禁じた事件、「バスカビル家の犬」です。首輪、そしてBのエムブレム。これも事件に繋がっているのか……とこの先が楽しみでしょうがなくなりました。

なお、3Dモデリングの場面の移り変わりが自然になっていたり、三毛猫のワガハイのモーションがめちゃくちゃ気合入ってたりといった改善が見られたのも個人的にはいい感じでした。


どんどん行こう、第3話。とうとう万国博覧会が英国で開催され、その中で公開実験を行った博士を弁護することになります。実はナルホド君は前作最終話でやらかしたアレの影響で弁護を禁じられた状態にありましたが、半年後の万博に合わせるようにヴォルテックス卿に頼んでみると、あっさり許可が出ました。しかし、この人どうにも敵に回りそうな気がするんだよなぁ。

被疑者の博士は科学者で、特殊法の関係もあって悪い人じゃないけど厄介な感じでした。しかも、話したところなんとバンジークス検事の学生時代の友人だったというのです。昔のバンジークス検事は人のいい男だったとか。何あったんだ、死神呼ばわりされるまでに……。

で、ここでバンジークス検事の従者が登場します。仮面で顔を隠しおり全然喋りませんが、何でもヴォルテックス卿が最近連れてきて「従者だよ」と渡されたとか。ところがこの従者、正座で作業していたり肌の色がどうみても東洋人だったり、おまけに仮面で隠れていない口元に見覚えがあったりと心当たりがありまくるいでたちです。おまけにナルホドくんにまで正体を察されています。
なお、ナルホドくんとアイリスちゃんが余りにもマイペースにバンジークス検事の執務室で好き勝手な事を言うせいでバンジークス検事は完全にツッコミ役でした。ああ、隠し切れない常識人臭よ。

ついでにジーナちゃんが警察の刑事見習いになってました。面倒を見ているグレンゾン刑事曰く「中々物覚えがいい」「後継者に丁度いいかもしれない」とのこと。あらま、思った以上に好印象。しかも彼女の連れている犬(決して名前はミサイルではない)も警察犬的な感じで活躍。

最終的にいろんなモノを巻き込みつつ、微妙に謎を残したまま裁判は勝利で終了。この犯人、なかなかに手強かったですが、犯行に至るまでの人生を振り返るとかなり不幸な人でした。そして裁判終了後、ついにバンジークス検事が日本人を憎む理由を告白!そして従者として一緒にいた仮面の人が苦しみだし……そこにはぴっちりな服を着た亜双義の姿が! 知 っ て た 。途中で日本から帰ってきて合流していたスサトさんもこれには感涙です。

 そしてこの話で浮上したのが10年前に墓場からよみがえった謎の殺人鬼「プロフェッサー」です。彼の死の偽装が判明したり、その正体が実は亜双義の父であることが判明したり、プロフェッサーがバンジークス検事のお兄さんを殺した事が分かったりといろんな情報がしっちゃかめっちゃかです。

……ちなみにプロフェッサーは検事のお兄さん以外の事件では全て猟犬をけしかけるという手段で腐敗した貴族を中心に襲っていたそうです。猟犬……首輪……バスカビル……この章の途中で明かされますが、スサトさんは父のミコトバ教授の書斎で「バスカビル家の犬」という原稿をタイトルだけながら見たことがあったとの事。ということは教授とホームズさんに何らかのつながりがあるのは確定のようです。
ちなみにこの話で登場したマダム・ローザイクがとっても美人でした。キケンな香り漂う美女……嫌いじゃないです。


さー第四話もこの勢いで……と言いたかったのですが、今日は疲れてるのでここまでで退散します。
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