のつぶやき |
2017年 07月 31日 (月) 02時 01分 ▼タイトル 魔法少女はボランティア ▼本文 ※この話は半分がおふざけ、半分が手抜きで出来てます。 ぱーと1 魔法少女イロハはアクダーマ帝国の地球侵略を防ぐ正義のヒーロー!その正体は、斗在町に住む小学六年生の愛之愛菓!どこにでもいるちょっとヌケた少女だ! 彼女は現在悩みを抱えている!それは、最近アクダーマ帝国から送られる刺客のマジュリエが余りにも多すぎて疲れきってしまっていることだ! 彼女を魔法少女にしたゼンダー・マギ王国の使者ニュウさん曰く、魔法少女に変身するアイテムのミラベリージュエルは1つしかない。そしてアクダーマ帝国の使者はジェラシェールというマイナスエネルギーのバリアを纏っている。このバリアは相反するミラベリーオーラを纏う魔法少女にしか突破できない。つまり、愛菓は一人で戦うしかないのだ。 しかし愛菓がいくら若いといっても毎日マジュリエと戦っていては体が持たない。このままでは世界の危機だ。 そこで愛菓は考えた。自分以外で魔法少女をしてくれる人と代わりばんこで倒せばいいのではないかと。 「さしあたっては隣の家に住んでる男子高校生の京極おにぃに頼んでみよう!」 「ヘイ、愛菓。魔法少女サポーターとして言わせて貰うがせめて女を選ぼうぜ。痛々しい事になるし断られるから」 数分後。 「おにぃ、愛菓の代わりに魔法少女になって!」 「帰れ」 (言わんこっちゃない……) 京極おにぃは露骨に嫌そうな顔をしてピシャッと玄関の戸を閉じた。 なお、このあと玄関先で大泣きした愛菓に根負けして京極おにぃは玄関を開けてくれた。京極おにぃ……フルネームは京極鬼丸(おにまる)。不良なのに心が鬼になりきれないと近所で評判の男だった。 ぱーと2 取り合えずは愛菓の話を聞いてくれた京極だったが、魔法の魔の字にすら理解を示さない不良の彼には「愛菓の横でフワフワタイムしているあの奇天烈な生物は何なのか」という疑問しか湧いてこなかった。 「何なんだこれは……どのような生物なんだ。哺乳類か?二頭身の幼生に見えるが、それにしては体温が低い。変温動物?そもそもどういう原理で飛んでいるんだ?排泄機関が見当たらない。というか脊椎がないが、無脊椎動物なのか?」 「ヘイヘイヘイ愛菓!君のおにぃに全身をまさぐられてとってもくすぐったいんだがやめさせてくれ!!や、やめ……ああっ!尻尾の付け根は駄目ぇ?」 アヘ顔晒してビクンビクンしているニュウさん。熊と猫を足して2で割ったような可愛らしいニュウさんだが、愛菓は何故か背徳的なものを見てしまった気分になった。 「で、お前は何なんだ。学術名は?」 「魔法生物だから……そんな学術名とか愛のない世界の生物じゃないから……あふん!?尻尾の付け根ぇ?ダメって言ったのにぃ……?」 「どっからカロリー得てるんだ?というか食うのか?排泄は?」 「魔法生物はトイレに行かねぇんだよッ!愛の力で生きてんの!分かったら尻尾の付け根を指でなぞるのやめへぇ……?」 (うわぁ) ニュウさんと京極の上下関係が大体決まった瞬間だった。なお京極は愛菓に弱く、愛菓はニュウさんに弱く、ニュウさんは京極に弱いという三すくみ構造である。 |