のつぶやき |
2017年 04月 09日 (日) 12時 27分 ▼タイトル どうでもいい話 ▼本文 最近面白いテレビ番組を見つけました。 NHK教育「昔話裁判」――実際に放送してたのはおととしから去年にかけてのほんの短い間。ストーリーは現在のところ6つしかありませんが、海外で賞を受賞した非常に興味深い番組です。私は再放送らしいものを発見して存在を知りました。 番組内容はシンプルで、裁判員裁判の審議で日本の昔話や海外の童話のキャラクターが訴えられるというもの。時間にして15分のため、ストーリーの要点をしっかり押さえた非常に理解しやすい構成になっています。 昔話のストーリーを基礎にしつつ、証拠の真偽や動機、証言と反論によって弁護側と検察側の対立構造がはっきりしていて、視聴者はそれを裁判員と同じ気持ちで視聴することができます。 これが上手くできていまして、弁護側も検察側も状況や証拠を交えて言葉巧みに被告人の心証を大きく左右させてきます。どちらの主張にも「確実」と断定できる段階の情報がないために「どっちが真実か?」という部分が論理的に断定できず、最終的な判決は番組ではなく視聴者の意志に委ねて番組は終了します。 教育番組らしく自主的に考えることを促してきながらも、昔話を現代的な視点からアレンジした「昔話裁判」。中高生向けということですが、大人として見てもなかなかに興味深い番組だと思います。 |