のつぶやき |
2016年 04月 12日 (火) 19時 16分 ▼タイトル それじゃ意味ない話 ▼本文 ストーリーや設定に関して読者から質問が出ると言うのはよくある話だと思います。しかしこの疑問というのは大別して2種類あると私は思います。 一つは期待や純粋な好奇心の質問。感情としてはポジティブに属するもので、作品をもっと深く知りたいという意思が込められています。或いはこれまでの情報や推論を繋ぎ合わせて作り上げた仮説を披露して作者が困ったりもするのですが、ともかくそれは作品に対して肯定的に働きます。 対して、もう一つは作品に対して否定的な意味合いを持った質問。つまり設定の辻褄や心理描写などに対して疑問や苦言を呈したり、まるでエンターテインメント的な意図が分からない描写や展開に対する純粋な疑問を込めた質問です。同じ質問なのに二者はまるで異なります。ちなみに今回触れるのは主に後者。 話は逸れて、ネット小説界を良く知らない人達は「ネットで何かを公開=叩かれやすい」という漠然としたイメージがあるらしいです。だからネット小説に趣味で文章を投稿している事を知った時、大人たちは「批判されたりしなかったの?」と私によく質問しました。 しかし、ネット小説なんてよっぽどひどい内容でもない限り叩かれるどころか感想すら貰えないのが世の常。回答はノーでした。逆を言えば、私は今まで大きく叩かれるほどの派手な間違いは冒してこなかったということなのかもしれません。 で、話を戻しますが……「叩かれる」という言葉には多分に「否定的質問」が含まれています。何故かと言えば、内容的に面白くない場合はコメントすら残されませんが、面白さを台無しにする要素がはっきりしていたら人はそれに触れるからです。つまり元凶と思われる部分をピンポイントで叩いてきます。 叩かれる原因というのは大半が作者のせいです。これは疑いようのない事実ですね。知識不足、描写不足、設定不足、説明不足、エンターテインメント性を余りにも軽視した強引で独り善がりな物語展開。内容に不足や無理があるのなら、それは全て書いた作者に起因する問題です。 しかし、こういう時に往生際の悪い作者というのがいます。「次に説明する」とか「今度書く」と言い出したり、自分なりに作品に潜ませていた想いを説明して納得してもらおうとする人です。 はいそこ、「それで解決すればそれでいいんじゃないの?」とか思ったでしょう。 でも駄目なんです。では何が駄目なのか。 それは、本文を通して作者の意図や描写が分かりやすく説明されていないことが駄目なのです。 仮に無理のある展開や設定に意図があったとします。仮にキャラクターの言動に作者なりの理由があったとします。仮に……仮に……なにか論議に上がった時に自分の主張を正当化する準備があったとします(反論できなくて問題を先延ばしにした人は言うまでもなくアウトですよ)。 でも、作品内には伏線や次回の展開、キャラが何かを考えるそぶりを見せるなどの「何かに繋がりそうな描写」を潜ませる隙はいくらでもある訳です。そして大抵の読者さんたちはそれを目ざとく感じとり、「何かあるんだな」と考える余地が生まれます。何かあるのなら作者さんがいつか語る筈。だから今は態々聞かなくともいいか、と読者は思えるのです。 じゃあそれがなかったら?当然読者は置いてけぼりをくらいます。言ってしまえばルールを破って不意打ちをするようなものです。後になって説明されても納得しがたい場合が多いです。ここで素直に反省できればそれでいいのでしょうが、大抵の場合は反省できてないから何度も叩かれるケースが多いです。 理由や展開というのは、作者の頭の中にあるだけでは意味がないのです。相手に、読者に伝わらなければどんなに設定を練ってもどんな理由付けをしても何の意味もないのです。全てを明かさなくともいいから、ほんの少しの「手がかり」か、或いは読者を納得させるだけの「本文内での説明」をきちんと用意すれば、ネガティブな質問は激減するか消滅するでしょう。 文字は相手にこちらの意志を伝えるためのツール。だから有効活用しないのでは「意味がない」。……という初歩的な話でした。 |
2016年 04月 14日 (木) 01時 07分 海戦型 ▼タイトル それじゃ意味ない話 ▼本文(冒頭20文字) それは、ほんの少しの「手がかり」、に該当... |
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2016年 04月 14日 (木) 00時 03分 Cor Leonis ▼タイトル それじゃ意味ない話 ▼本文(冒頭20文字) 叩かれるような面白みのない作品はそもそ... |
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