のつぶやき |
2015年 10月 30日 (金) 18時 13分 ▼タイトル ネタバレ&ちょい危険な考察その1 涼宮ハルヒって、クトゥルフ神話なの? ▼本文 今まで避けていた部分ですが、もう終わりが近いのでそろそろネタばれを行って置きます。 但し、これは飽くまでも私がそう考えた、そう感じたと言うだけの事であり、原作小説がそうだ、と決めつける物ではありません。 ましてアンチに分類される内容と成って居る以上、その手のネタが嫌いな人はここから先は絶対に読み進めないで下さい。 但し、ここから先の部分にねつ造された部分は一切存在しません。すべて事実を積み上げた形の考察、推論と成って居ます。 考察その1。涼宮ハルヒシリーズ原作に於けるネーミングに付いて。 割と有名なトコロでは『朝比奈みくる』の未来。未(み)来(くる)ですね。そのまま未来人と言うヤツです。 そして、ウチのSSでは長門有希。ながとゆき。逆から読むと『きゆとがな』。きゆとかな。キュートかな。名が体を表す、と言うか完全なダジャレと言うか。 アナグラムと言うほど高尚な物でもなく、これも見たまま、と言うヤツ。 そしてコレが俺の仮説の中で一番問題がある部分。キョンに本名はない説。 ……これがウチのSSの胆の部分と言っても過言ではない、のですが。 先ず、涼宮ハルヒが最初に言い出した言葉を思い出しましょうか。有名な台詞。 曰く「ただの人間に興味ありません云々」の部分。 宇宙人は長門有希。未来人は朝比奈みくる。超能力者は古泉一樹。これは間違いないでしょう。 ならば異世界人は? 世界の神であるハルヒの設定忘れ? 賞に応募する際に文字数の関係から不必要な部分を切る必要があり、元々登場していた異世界人の部分を泣く泣くカットした? まぁ、ふたつ目の説は妙に信憑性がありますが、それは流石に……。 最初はその設定忘れ、ぐらいなのではないか、それぐらいで考えていたのですが……。 次に矢鱈とモテモテのキョンくん。 さて、ここで問題です。女性の立場に立って考えて見ましょう。 先ず、良いな、と思って居る男の子が居ます。初めての図書館デート。……と言うにはアレだけどふたりっきりのシチュエーション。 但し、デートの最中。特に終わりごろにひっきりなしに鳴る携帯。相手は自分以外の女。 その催促の電話を理由に早く帰ろうとせっつく。 更に、無理矢理動かす為に図書館の貸し出しカードを作れ、と言い出す始末。 自分の告白に対して一切、聞く耳も持たずに木で鼻を括ったような対応。 幾ら俄かには信じられないような事を言われたとしても、普通なら「証拠を見せてくれ」ぐらいは言いません? 危険だと警告を受けて居るにも関わらず、女の子からの呼び出しで罠に向かって一直線。 そして助け出して貰った時に感謝の言葉や、信用しなかった事に対する謝罪の言葉なら未だしも「俺には眼鏡属性はなし」。 俺が作ったキャラならこの段階でこう言うでしょう。「ありがとうは?」……と。 正直、最初にここまで読んだ時は、なんじゃこりゃ、と思いましたよ。 おっと忘れていましたね。感謝の言葉はありました。失敬失敬。 次の朝、一番に長門を探して今までの非礼を謝った。訳ではなく、昼休みに朝比奈さん大に出会った後に。 但し、開口一番の台詞は「朝比奈さんに良く似た人とすれ違わなかったか?」でしたが。 俺ならこう考えますね。「命を救って貰った相手よりも朝比奈さんと出会えた方が重要なんですね。あんたの命と私の命の価値はその程度ですか」とね。 最後の方に、まるでついでの様に感謝はしていましたか。但し、非礼に関して謝る事はなかった。 本当にツンデレなのは、一体何処の何方の事なのやら。 流石にコレでは……と思って読み進めて行くと……。 戻って来て欲しい? また図書館に? ……ダメだこりゃ。ここに来て御○合○義の塊のような台詞。自分の作ったキャラクターの心の動きひとつ想像出来ない○×だ。 普通ならばそう考えて放り出す。事実、そうやって放り出した作品も結構ある。 しかし、どうにも引っ掛かる点がある。 異世界人。 主人公に名前がない。 そして普通の人ならば眠れる森の美女や白雪姫などの欺瞞情報に踊らされるトコロなのでしょうが、俺には引っ掛かる台詞があった。 アダムとイブ。産めよ増やせよ。 これはもしかして、クトゥルフ小説の中にある『神々の母シュブ=ニグラス』と『名付けざられしものハスター』の恋愛モノを下敷きに置いた作品なんじゃねえか、と。 但し、それだと長門有希(=情報統合思念体)がハスターに固執する理由がイマイチ分からない。これが門にして鍵ヨグ=ソトースなら……。 ん? 門にして鍵? そう言えばキョンの事を鍵だと表現したヤツが居たような……。 尚、何故、ヨグ=ソトースならば情報思念体が彼に固執する理由が分かるのかと言うと……。 根源に至る。某中二病な方々に支持されている作品内で魔術師の目的に挙げられるこの言葉なのですが、ヨグ=ソトースを召喚して、コイツに触れればアッと言う間に辿り着く事が出来る事でもあるのです。 コイツには世界全ての情報が記録されている、と言われていますから。根源だろうが、何であろうが、それが情報で有る限り、コイツにはすべて記録されて居ます。 つまり、情報を収集する事によって進化(進歩)して来た情報生命体としては是が非でも接触したくなる相手、だと言う物でしょう。 これなら、どんなに邪険にされようが、尻尾を振ってついて行くしかないわ。御愁傷様。 そして、そう考えると未来人が彼に時間移動をさせ続けるのも何となく理解出来る。 ヨグ=ソトースと言うのは過去・現在・未来すべての時、空間と接触しているらしいですから。コイツと共に行けば確実に望みの時空へと案内してくれるでしょう。 次元断層。SF小説などではお馴染みの歴史改変が行われる際に発生する現象で、歴史が変わる際は、どちらの……と言うか、どの未来に進むか確定していない以上、その時間に対して未来からの移動が出来ないようになる現象も、彼が存在すればモノともしなくなるはずです。 ……これはつまり、時間犯罪がし放題だ、と言う事ですから。 時間犯罪と言うのは言い過ぎか。自分たちに都合の良い歴史の流れに改変し放題だ、と言う事に成りますからね。本来、進むはずであった未来の芽を摘んで仕舞えば。 何か超アンチのように成って仕舞いましたが、ねつ造している部分は一切なく、これは全部事実に基づいてひとつひとつ検証して行った物です。 それに、これだけでは長門(=情報思念体)が一方的に被害者のように見えて居ますが、彼らとて脛に傷を持つ身。三年前から分かっているあらゆる事件に対して有効的に行動する事もなく、ヨグ=ソトースに対して行うアプローチに利用しているのだから同じ穴のムジナ状態でしょう。 まるで原作知識ありの主人公が悲劇的な事件が起きる事を無視、しているような物ですからね。阻止出来る能力が有るのに、何故、手を出さないのだ、と問われると答えに窮するはずです。 おっと、その辺りの考察は次回にしますか。 それでは、ここまで読んで貰った方にお礼として私の作品についての重要なネタバレをひとつ。 私の作品の世界観では『究極の叡智』系を求めている魔術師は少ないです。 理由は上記の通り。人間の矮小な意識ではとてもでは有りませんが、究極の叡智に到達しても、それを生かす方法が有りません。 確かに一端は理解出来るかも知れませんが、その一端を指して究極の叡智とは呼ばないでしょう。 そんな物なら、俺だってとっくに到達していますよ。 「俺に悟りを開く事など不可能だ」 ……ほら、到達して居る。 更に、SS内で主人公が何度も言っているように、改変出来ない未来……例えば世界が一瞬後に滅ぶ、などと言う未来を視て仕舞った場合、どうしようもなく成って仕舞うから。 その代わりの究極の目的は……。 『世界に成る』もしくは『世界を産み落とす』です。 もっとも、この部分、あらすじの最初に書いてあったような気も……。 更に言うと、世界を破壊した後に新たに創造しようとして阻止された、と言う描写が何処かの小説内に記してあったような気もしますね(笑)。 追記: 忘れていた。キョンの本名がないもうひとつの根拠。 『黄衣の王』。きいのおう、……キョン。 かなり厳しいけどね。 |