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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2025年 02月 06日 18時 37分]

▼一言
ところが、東ドイツの反体制派にはいくつの二重スパイがいるのでしょうが?アンドレイ・ヴィシンスキー、レフ・ヴァウェンサ、ミラン・クンデラなどの前例を考えみれましたら。


▼返信
投稿者: 雄渾
[2025年 02月 06日 (日) 20時 49分 00秒]

>ところが、東ドイツの反体制派にはいくつの二重スパイがいるのでしょうが?
 まず有名な所ではグレーゴール・フローリアーン・ギージ(Gregor Florian Gysi)です。
母方の叔父の妻がノーベル文学賞受賞者のドリス・メイ・レッシングで、1971年から人権派弁護士として働いていました。
東独崩壊前まで人権派弁護士で鳴らしていて、1990年の選挙で議員に当選しましたが、崩壊後にシュタージの非公式協力者という事が判明して、民主社会党(PDS、今の左翼党)の党首を追い出されています。

 反体制派の神父・牧師はおろか、ロックミュージシャン(東独には党公認のロックミュージシャンがいました)、環境活動家は勿論の事、ホモ・セクシャルのコミュニティーまでシュタージがいました。
ホモ仲間の間で反体制活動が起きることを恐れたようです。
 これはスターリン時代のゲンリフ・ヤゴダの建議の影響ですね。
ヤゴダはスターリンにこう述べたそうです。
(ホモ・セクシャルが)「サロンや巣窟、団体、その他の少年愛者組織のネットワークを形成し、それらをスパイ団体に作り変えている」
 ただ東ドイツはソ連と違ってホモセクシャルというだけで刑務所送りにはしませんでした。
SEDに恭順の意を示すなら、黙認されたそうです。
 一方、ソ連ではホモの振りをしてホモに近づく修理屋(レモントニキ)というホモ狩りが起こっていたそうです。
仲間をよそおって近づき、暴行を加えたり、KGBや警察に告発することが頻発していました。
今もこの傾向はロシアでは続いていますね。


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