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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2024年 11月 05日 16時 10分]

▼一言
“異世界転移“や“転生“というテーマは昭和におけるアニメ作品と比べると子供じみた政治的無知ではなく非常に正直な作品といえます。


▼返信
投稿者: 雄渾
[2024年 11月 06日 (日) 01時 44分 46秒]

 異世界転生物とか転移は、19世紀の「アーサー王朝廷のコネチカットヤンキー」の時代からある古くて新しい題材ですからね。
 現実的なしがらみがない分、政治や経済の事を異世界に仮託して自由に語れますからね。
1990年代にはやった架空戦記などの歴史IFの系譜も、異世界転生に応用されたでしょう。
 
今一部の層で人気がある異世界転生物は、「現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変」という経済問題を扱ったなろう小説ですね。
「拓銀令嬢」と呼ばれるもので、1990年に転生した30代後半のOLが財閥令嬢の立場を生かして北海道拓殖銀行を倒産から救うという作品です。
 世界観が凝っていて、日本が南北に分断され、北樺太に共産政権が出来ているという設定です。
これは、佐藤大輔の「征途」のパロディで、かつ日本が核保有国でもあるというすさまじい歴史設定の作品です。
(要するに1990年代までの架空戦記のごった煮です)
 まあ残念なところは漫画で知る1990年代の経済問題みたいな作品で、日銀や大蔵官僚に対して、切ったはったの大立ち回りをしないというところでしょうか……
あと連載初期は、あんまり世界観が活かされてないような……


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