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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2024年 09月 20日 11時 45分]

▼一言
>貴兄

質問にお答えいただきありがとうございます、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。

>左傾化

もしアメリカ人が本当にナチスを完全に清算したら、おそらく西ドイツ政府も西ドイツ軍も存在しないでしょう。笑われることはテオはキルケーから西ドイツにおけるナチス問題について言及したのを聞いたとき、ナチスを完全に清算するには西ドイツよりも東ドイツの方が優れていると思いますが、それはソビエトが征服者であり、東ドイツがナチスを完全に清算できます(ソ連に不利な反対派を弾圧するためにナチスの清算を利用したことは言うまでもないです)。アメリカの場合では人権と法の支配、まだ人民の生活を考慮しなければならないので、ソビエトのような現実を無視することは不可能です。


▼返信
投稿者: 雄渾
[2024年 09月 20日 (日) 18時 49分 24秒]

 米ソともにナチスドイツから過酷な賠償を行いました。
それは現物賠償で、モーゲンソープランとか、デモンタージュと呼ばれる非工業化政策です。
対象になったのは自動車産業や武器産業ばかりではなく、光学機器や家電製品の工場まで接収対象になり、ドイツ国内から持ち出されました。
 ソ連で1990年代までライカやコンタックスの海賊版が販売され、アウディカデットの違法コピー品が走っていたのはこの為です。
ソ連がやったのは美術品泥棒や婦女子暴行だけでは済まなかったのですよ。

 米ソの狙いはドイツの完全な非産業化であり、農業国家に改造する事でしたが、これはソ連とソ連の影響下にあったニューディーラーが勝手に決めたことで、どちらかというと危惧する向きも米国奈にありました。
ベルリン危機以降、西ドイツは逆コース化します。
ゲーレンらと接触し、諜報機関の再建や、西ドイツ軍準備委員会を秘密裏に立ち上げるなどして、第三帝国時代の遺産を活用するのです。
 西ドイツの雰囲気が変わったのは1968年の世界的な学生運動で、これを機会に第三帝国時代を一斉に否定します。
軍はおろか、諜報機関や政府機関にいた旧軍関係者や第三帝国時代の人間を一斉にパージし、そこに団塊の世代が交代するかのように入ってきます。
それによって急速な左傾化をするのですが、それは劇中で話しましょう。
KGBやシュタージの積極工作は物語で重要な地位を占めるので……

(後日時間がある時には詳しい話をします)


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