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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2024年 05月 20日 14時 33分]

▼一言
《レ・ミゼラブル》による、たとえ教会と子供に関してスキャンダルは幾つがありますが、教会は現代文明の基石(特に心といえます)を築き上げることができます、逆に、たとえ中国は自分が受害者だと証明にする、《水滸伝》を読みましたの時、中国人と中国社会へのおもいやることが消えるでいえます。


▼返信
投稿者: 雄渾
[2024年 05月 21日 (日) 03時 30分 39秒]

 欧州と支那社会の一番の違いは、やはり最終的な国家意識の違いでしょうね。
中間組織、血縁・地縁に根差したネットワークや無尽などの金融システム、任侠や博徒のつながりなどは南宋の頃にはできていましたから、欧州や日本に比して遅れているわけではないんですよね。
当時としてはかなり先進的だったかな。
 白蓮教徒やその他の新興宗教、道教・仏教の相互扶助団体もありましたし……
精々共通点が同じ省とかおなじ宗教団体まで何でしょうね。
春秋戦国時代以降、支那自体が国家規模としては大きくなり過ぎたのもあると思いますよ。
もともと商殷や周の頃は古代ギリシャと同じ都市国家の連合でしたし……
 
 始皇帝が作った秦が、古代ローマの様に数世紀続いていればと思ったのですが、漢室が400年統治しても、支那の諸民族が欧州の様に共通の起源を求められないところを見ると、欧州人と根本的に違うとしか言えませんね。

>教会は現代文明の基石(特に心といえます)を築き上げることができます
今の欧州はキリスト教化によって、カエサルがガリア戦記を書いたころの様な野蛮さは身を潜めたでしょう。
キリスト教伝播と共に古代ギリシャや古代ローマの習慣が一緒に流布された面はあると思いますよ。
 一夫一妻制などは、古代ギリシャの制度でした。
中世の半ばぐらいまでは、欧州の王族も一夫多妻制を黙認する風潮ありましたし、元々は旧約聖書では一夫多妻制を容認しているんですよね。


 日本の仏教もいろいろな問題を抱えていますが、仏教の伝来がなければ、今の日本人の精神性は形成されていないでしょう。
古事記や日本書紀に書かれている仏教伝来以前の日本人は、かなり荒々しいですからね。
 庶民の生活レベルまで仏教が浸透したのは、17世紀の江戸時代以降ですが、これがなかったらもっと日本人の気性は荒かったと思いますよ。
中世の日本人は今の日本人と違って、自分の名誉が傷つけられたと感じただけで殺人や族滅などを平気でする野蛮さを持ってましたからね。
 支那も一応仏教はかなり早くに来て、本来ならば山のような漢訳仏典と大乗仏教と禅宗の文化があるはずですが、騎馬民族王朝じゃない時は不思議と衰退していますからね……
(この点は韓国も同じかな……
仏教寺院はかなり山奥にいかないと無いですし、しかも名跡とは言えども規模がかなり小さい寺院ばかり)

 つらつらとまとまりのない文書を書いてしまいましたが、この文明性の違いが、支那と日本の近代化の差に大きく影響したのは間違いないでしょうね。
結局孫中山が作ろうとした国民国家は絵空事で終わりましたし、志那自体が国民国家として成立する規模より大きい過ぎると思いますよ。
似たような規模のソ連は共産主義でなんとか国家を形成していましたが、ソ連共産党が駄目になったら、結局分裂しましたからね。
米国もいまは経済的な自由という価値観で疑似的な国民国家を作っていますが、人種間のあつれきは解消されてませんし、そう遠くない将来分裂するのではと思ってます。




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