『冥王来訪』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2024年 03月 09日 20時 50分]
▼一言
>封建時代を理想化する
封建時代の女性は相続と家族の保護を頼りにしています。現代の女性は仕事を強いられ、子育てをする時間がなく、年長者の男性の保護や慎重な判断がなければ、間違った男性を選ぶのではないかと恐れています。
投稿者:
雄渾
[2024年 03月 09日 (日) 21時 41分 48秒]
一番の変化は、やはり両大戦で既存の価値観が崩壊したことが大きいでしょう。
欧州などは身分の固定性が、戦争と共産革命で崩れ去り、そこに1960年代後半からのウーマンリブが加わったのが決定的でしょうね。
あの時から段々と婚外子と未婚の母が増えてきました。
東亜は、家父長制度の基礎ともいうべき儒教という道徳規範を持つ歴史的環境ゆえに未婚の母に厳しいためか、今日でも数パーセントの域を出ませんが、欧州などは国によってはシングルマザーが半数を超える国もあります。
米国の黒人層に至っては90パーセントが、シングルマザーとの統計もあります。
ちなみに日本は2010年の段階でもシングルマザーは2パーセントのままでした。
戦前は5パーセント近くいました。たぶん妾や側室の類ですね。
戦後15年くらいまでは、妾を持つ政治家や素封家は珍しくありませんでした。
日本を例にとれば、1980年代の男女雇用機会均等法を境に見合い結婚が減ったとされていますが、一番は結婚を前提とする価値観の変容でしょうね。
1960年の全学連、1970年代の全共闘などの左翼運動や、アメリカから入ってきたウーマンリブ思想やそれに感化を受けた『ジェンダーフリー』などの思想も、影響していると思います。
東京・丸の内に勤める未婚のキャリアウーマンが、夜な夜な街娼をしていて、不逞外人に惨殺された『東電OL事件』などが起きて、世人を騒がせたのも35年ほど前の事になりますね。
現代の女性は男の仕事を強いられながら、家では家庭の仕事をするのは、資本主義圏ばかりではなく共産圏でもそうでした。
東独の研究書を読むうちに、ソ連人女性も同じようなことになっていて、なおかつ西側より離婚率が高く、保育所に子供を預けっぱなしにして仕事をしていたという手記をいろんなところで目にしました。
東西関係なく言えることは家族関係の希薄化や親族との疎遠によって、女性が保護を失っているという点ですね。
イスラム圏は国によりますが、いとこ婚や見合いの習慣が根強いので、女性はそれなりの所に嫁げるようですね。
でも、チュニジアやエジプトなど世俗化した国家は、経済基盤の弱い若年の男性が結婚できないということが問題化し、それがアラブの春の遠因の一つになっています。
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