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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2023年 10月 03日 22時 32分]

▼一言
レーザーヤークトは第一次世界大戦での浸透戦術に相当しますが?


▼返信
投稿者: 雄渾
[2023年 10月 04日 (日) 17時 29分 07秒]

レーザーヤークトを考案したユルゲン・ベルンハルト(『隻影のベルンハルト』の主人公、アイリスディーナの実兄)は、空軍士官学校主席卒業者ですが、戦史を研究したとは書いてませんね。
多分、東独空軍の士官教育課程でクラウゼヴィッツとかプロシア時代の軍人については教わっているはずです。
 西ドイツのルフトバッフェと違って、人民空軍は第三帝国時代の軍人が直に来たわけじゃないですからね……
 ごく初期にはルフトバッフェ出身のハインツ=ベルンハルト・ゾルン少将が航空総監を務めていた時期がありますが、2年ほどで退役させられ、その後はSEDやホーネッカーの信任厚い人物が続きます。
開戦と同時にソ連に投降したハインツ・ケスラー少将(将校、下士官の教育は一切受けていません。悪名高いカザフスタンのカラガンダ強制収容所にいて、そこでソ連NKVDに気に入られた模様です)
パイロット経験のない下士官出身で、ヴォルフガング・ラインホルト大将が1972年から壁崩壊まで17年間航空総監でした。

ユルゲンは『孫子』を読むくらいですから、第二次大戦はおろか、第一次大戦の戦史は、彼が参考にしたと思いますよ。
大型航空機の新規開発を禁止したソ連軍でも、それぐらいは許したでしょう。
(自衛隊でも先の大戦の戦法について研究はします。ただし米軍の見解に基づいたものを参考にしてですが……)


実は『隻影のベルンハルト』第二巻に書かれていることですが、同様の戦術をソ連軍が1973年から実施しているのですが、練度不足で失敗が多いため、ソ連空軍はTU95からの空爆や核ミサイルの飽和攻撃に切り替えたそうです。

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