『冥王来訪』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2023年 09月 17日 20時 44分]
▼一言
マブラブ世界でのKGB(ほかの勢力)は現実のロシア社会のような軍閥となりますが?
投稿者:
雄渾
[2023年 09月 17日 (日) 22時 00分 28秒]
以前に書いたと思いますが、マブラヴ世界のKGBは現実世界のKGBより優秀で、なおかつ強力な機関です。
1978年のパレオロゴス作戦失敗以後、ソ連はBETAへの徹底抗戦の方策を捨て去り、東方への避難を開始します。
ワルシャワ条約機構への駐留軍の完全撤退と同時に、米議会への工作をし、アラスカを50年間の期限付きで租借します。
史実でKGBは西ドイツ議会に工作し、東方外交を進めるヴィリーブラントの首相就任を後押ししましたが、マブラヴ世界ではそれ以上の結果になっています。
スターリンが進めた人民共和国方式をとっていた東ドイツをKGB工作員を使って属国化し、5年の間にソ連の防御壁に改造しました。
この事によって、オルタネイティヴ3計画をノボシビルスクからハバロフスクまで避難させ、アラスカに研究施設ごと移設しました。
米国議会に何かしらの工作を行ったことが想像できます。
現実のKGB機関ですが、ソ連崩壊後、複数の機関に分裂しましたが、縮小して分解したのではなく、看板替えをして拡大・分店化したのです。
>軍閥化
シロビキ(治安機関)が勢力を持ったのはソ連崩壊の面も大きいのですが、米国との軍拡競争に勝てないのを冷静に判断して、テロリズム路線を選んだアンドロポフ議長の影響も大きいでしょう。
マブラヴ世界のソ連は、北朝鮮や文革期の中共みたいな総動員体制ですから、軍閥が生まれる状況かは疑問です。
党指導部も宣伝煽動部門も健在ですし、軍もかなり強力です。
史実の様に、ロシア語による意思疎通の困難な中央アジアの兵士の問題も、乳幼児期からの軍隊教育で解決されているでしょう。
最後に冥王来訪でのソ連に関して述べましょう。
当作品では、ソ連の軍事力はBETAとの戦争が避けられ、ハイヴもほぼ攻略したので、欧州ソ連軍は健在です。
ただ、ハバロフスクや極東のソ連軍は、ゼオライマーの攻撃により、師団単位で壊滅していますから、戦術機および衛士の補充には苦労するでしょう。
外交的には東ドイツをはじめとして、東欧諸国がソ連の社会主義経済圏から脱出する意向を見せていますので、完全に敗北でしょう。
マサキが攻撃をしなくても、物不足からソ連は混乱するでしょう。
詳しい話は今後の展開を待っていただければ、幸いです。
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