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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2023年 08月 07日 14時 13分]

▼一言
>柴犬のアニメ版

雄渾さんはアニメ版でのベアトリクス・ブレーメの描き方をどう思いますが?


▼返信
投稿者: 雄渾
[2023年 08月 07日 (日) 14時 29分 20秒]

アニメ版はアニメ版で、小説の様なベアトリクスの内向的な性格が大幅に削られてしまったので、彼女の葛藤が薄くなってしまった点が残念ですね。

でも、あの悪役組織の女幹部の様に堂々とした振る舞いも、見ているものとしては見ごたえありましたよ。
 小説版を知らないアニメ視聴者は、テオドールの決戦でユルゲン関連の話をして、急に過去の恋にとらわれる女の顔を出したことに非常に困惑していましたね。

 小説やアニメでシュミットが言った牝狼という表現は、あながち間違いではないと思っています。
オオカミという生き物は、非常に内向的で臆病で、人になつくまで時間がかかる生き物です。
同じ姿かたちをしているイエイヌとは、そこが根本的な違いです。

 ベアトリクスは祖父、父が大幹部であったため、どこでも浮いた存在でした。
小学校も数度転校していて、アイリスディーナと知り合うまで、友人らしい友人がいなかったように思えます。
 アイリスから話を聞いたユルゲンは気にかけていましたが、アイリスに勤めて関わらないようには進言していました。
 たまたま、アイリスディーナの水泳練習を見に行ったユルゲンは、そこで危険な飛び込み方をするベアトリクスを見て、興味を持ちます。
 ユルゲンに話しかけら、飛び込みに関して注意されたベアトリクスは、ユルゲンに興味を持ちます。

本来はこの辺の運命的な出会いを、アニメでさわりだけでも書いてくれれば、視聴者も唐突な感想はなかったでしょうが。

この辺はアニメ化がほぼ決まった後に書かれた前日譚ですからね……
仕方ないと思っています。

 あとアニメ版はヒロインはアイリスディーナと渡邊監督が明言していますから、ベアトリクスはライバルとしてはそれ相応の扱いを受けたのではないでしょうか。

予算面、時間的な制約を考えれば、よくまとめたと思っています。

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