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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2023年 05月 25日 17時 22分]

▼一言
ハインツ・アクスマンが同性愛の疑いを示唆について設定では詳しい理由に教えでください


▼返信
投稿者: 雄渾
[2023年 05月 26日 (日) 01時 52分 45秒]

>ハインツ・アクスマン
まず東ドイツでは最大の罵倒にあたるナチスを連想させる「褐色の獣」というあだ名を彼が付けられているからです。

1930年以降、ドイツで褐色といえば、褐色の軍服を着た集団(Braunhemden)、突撃隊(Sturmabteilung)を指す言葉です。

突撃隊の隊長であるエルンスト・ユリウス・ギュンター・レームは、近代ドイツで昂然とホモセクシャルであることを公言した人物で、そのことが原因で落命します。

後付けの外伝で髪の色が褐色だから「褐色の獣」になった風に書かれていますが、小説の挿絵に準拠すれば、アクスマンの頭髪は、最初は白髪で、風貌はかなりの年齢を感じさせるものでした。

東ドイツ時代は戦争中の話はNGだったかというと違って、人々は配給が少ないことや物品の欠乏を戦争中を例に挙げて、案に東ドイツ政府を非難していました。

その文脈で考えると、アクスマンがホモセクシャル、あるいはバイセクシャルの気があることを言わずに相手に伝えるにはどうしたらよいか。

ホモだったエルンスト・レームを指し示して、褐色といえばよいのです。
褐色、突撃隊のレームと同じと遠回しにいえば、事情に明るい人は「あの男はホモなのか」と分かるわけです。

第二に常にそばに近習している小柄な金髪の中尉、ミヒャエル・ゾーネの存在です。
いくら子飼いの部下とはいっても、必要以上に彼の周りにいるような気がしてなりません。
また、アイリスディーナを連れて逃亡する際には、身軽に逃げるには一人で逃げた方が良いのです。
KGBもそうですが、二人一組で行動させるのは非常時の対応もありますが、相互の行動監視と逃亡防止のためです。
シュタージが崩壊したあの局面で、ゾーネをそばに置いていたことを鑑みると仕事仲間以上の感情があったのではないかと、想像をたくましくしてしまいました。

男の職場ですと、どこの社会でも一定数のホモがいるわけです。
日本の大阪での無作為抽出調査によると、大阪市民の8パーセントがホモだという結果が出ています。
アクスマンが仮にホモや両性愛者(バイセクシャル)だとしてもおかしくないな。

 それに悪役とは、やはり異常性癖が加わるとその魅力が増すものです。
大体の二次創作でベアトリクスはレズビアンか、淫らな女にされています。
(実際は潔癖症のアクスマンが欲しがるほどの身持ちの固い女です)

小生も、「悪役は同性愛者」という、シュバルツェスマーケンの二次創作作家の顰に倣い、そういたしました。

以上の理由から、アクスマン・バイセクシャル説で当作品を書きました。


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