『冥王来訪』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2023年 05月 21日 00時 11分]
▼一言
読者の質問を読みましたが、マブラブ世界では、日本における武家とは何が問題はありますが?(実は、日本の権力闘争は東ドイツと比べるはまさに波がないです。)
投稿者:
雄渾
[2023年 05月 21日 (日) 12時 05分 25秒]
身分制度がはっきり残っているのは国内の経済発展や結束に影響を与えるからです。
貴族性などが21世紀にも残る英連邦系の国や欧州などはありますが、それでもかつての時代に比べて弱体化されています。
マブラヴの資料集を見る限り、斯衛軍という組織が問題です。
参謀本部から独自の武装集団で、各摂家ごとに独立警備小隊を持っています。
斯衛軍の規模は2個師団と4個連隊を足した数ですから、最大6万人の組織です。
これが事あるごとに議会や行政府ににらみを利かせるのですよ。
円滑な民主主義の運営ができるとは思いません。
19世紀のナポレオン戦争以来、国防の基本は国民軍です。
身分を問わず、優秀な人材を選抜して将校や下士官とし、徴兵されてきた健康な男児を兵士に作り替える。
かつての日本陸軍は学歴社会である反面、恐ろしいくらい平等な軍隊でした。
裕福な商家や地主の息子はおろか、政治家や将官の子息、はては貴族まで軍隊に平等に徴兵されました。
戦争末期に学徒兵が海軍に志願するのを見て、高学歴の人物の扱いを改めるまで本当に恐ろしいくらい平等な軍隊でした。
(もっとも徴兵検査に合格した段階で、裕福な子弟は教導団や士官候補生になるように志願します)
現実に比してマブラヴの日本帝国は、次官級の子弟ですら徴兵忌避のできるほど腐敗した社会ですから硬直化した身分性があれば、戦争遂行に弊害があると思いますよ。
(現実の日本の場合は、役所で公的な地位についていても徴兵や現役招集の対象でした)
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