『冥王来訪』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2023年 05月 16日 22時 09分]
▼一言
もしラヴレンチー・ベリヤの東西ドイツ統一し、中立国になる計画は成功すれば、代償はドイツがNATOにて防衛線の抜け穴や技術盗み輸液チューブになります。
雄渾さんはこの状況をどう思いますか?こんな状況でのドイツにおける人々は幸せですが?
投稿者:
雄渾
[2023年 05月 17日 (日) 18時 15分 20秒]
まず返信が遅れて申し訳ございません。
>統一ドイツの中立化
この方針はソ連崩壊前まで変わってはいません。
ソ連の望むドイツというのはソ連寄りの中立国で、NATOやECに入らない都合の良いものでした。
(ゴルバチョフの補佐官を務めたアナートリ・チェルニャーエフや、ゲオルギー・シャフナザーロフの発言を見ると、ポーランドやハンガリーのワルシャワ条約機構軍脱退は想定外だったようです)
1984年に作られ、ソ連共産党幹部会にまで上げられた東欧経済報告書によると、ソ連が東欧圏を維持していく経済的負担は大きく、1990年には現状の路線で破綻すると予想されていました。
報告書としては1984年ですが、細かい話は直前に亡くなるユーリ・アンドロポフ書記長に伝わっていたと思います。
結論から言えば、ソ連寄りの中立ドイツができても、時間がたてば、周辺国から孤立したでしょうね。
仮にその存在を認めても今のベラルーシの様に欧州で孤立したでしょうし、経済的に豊かで自立していた西ドイツ国民が許すでしょうか。
>ソ連よりの中立国化で……ドイツ国民は幸せか
ホーネッカー等のSED指導部は幸せでしょうが、大部分のドイツ国民は不幸でしょう。
かつての帝国主義時代の植民地経営と、ソ連の衛星国経営はかわりはありませんから。
東ドイツはその崩壊まで外交的決定権はなく、外交交渉は頭越しで決まりました。
軍事政策やシュタージの運営に関してまでです。
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