『冥王来訪』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2023年 05月 15日 11時 45分]
▼一言
中国のネット民はリィズを処刑にすることが間違いやり方と思いている、リィズが処刑されたのせいで、ヴェアヴォルフと反体制派は相容させられないになる、666中隊とほかに戦術機部隊へのさらなるダメージします。
雄渾さんと思いますが?
投稿者:
雄渾
[2023年 05月 15日 (日) 16時 16分 39秒]
>リィズ処刑……ヴェアヴォルフと反体制派は相容い……
これは、まず日中の文化的な違いでしょうね。
日本人は中国人と違って、白黒はっきりつけたがります。とにかく灰色の判断を嫌います。
本来は、リィズやCIAと気脈を通じたアクスマンを利用して、西側なり、国家保安省の人狼部隊なりの取り込みや内部の切り崩しを図るべきでした。
流血の惨事を防ぐことによって、東ドイツの戦力を温存する……そういう結末もありえたと思います。
(昔の特撮やアニメだと作品によっては敵内部の裏切りで、味方に有利に働くパターンがありますし)
アイリスやベアトリクスももっと生き残るために意地汚くふるまうべきでしたが、あの場面で、あのような最期を迎えるからこそ、主要な読者である日本人の胸を打つのです。
二人はユルゲンの理想というものを掲げながら違った結末を描いていた、同床異夢の存在です。
うまく交渉が行って、シュタージの戦術機大隊が手に入れば違った結末を迎えたでしょう。
ただ、現実世界以上に精神がすさんで、融和のできないマブラヴ世界の住人です。
リィズやベアトリクスは、シルヴィアが発狂したポーランド兵から受けた以上の扱いを受ける可能性も否定できません。
小説版で反体制派がリィズを公開処刑したのは、まだましだったかなと思っています。
結末は同じですが、細かい点を変えたTV版のリィズの扱いは、ある種の救済だったと思います。
根本的な設定のことを言ってしまえば、大本の設定を書いた吉田社長は、物語を作る前にキャラクターの細かい設定を作るそうです。
生死まで年表に書いてから物語を作るので、内田先生に依頼した時点で、リィズの死に方まで指示したのでしょう。
ですから最低限の軍事上の常識を知っていれば起こりようのないシルヴィアの悲劇とか、中央偵察局から軍の機関である国境警備隊に左遷されたアクスマンの人事……
わずか五年余りで士官学校卒業から佐官(校官)にまで上り詰めたベアトリクスなどは、戦時昇進の可能性がありますから否定は致しませんが。
それだと国家保安省は虎の子の戦術機部隊を最前線で使いつぶしていたことになります。
「柴犬」は救いようのない結末ですから、だからこそ、二次創作の原動力になります。
徹底的にその世界観を壊して、ヒロインたちが歩めたはずの普通の暮らしというものを書いてみたくなるのです。
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