『冥王来訪』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2022年 05月 14日 07時 28分]
▼一言
今回の話しで特に共産主義者は現実を無視して走り出すのか?理解に苦しみますね。
投稿者:
雄渾
[2022年 05月 14日 (日) 16時 20分 49秒]
ご感想有難う御座います
>共産主義者は現実を無視して走り出すのか
これはソ連、ロシアの上意下達の政治システムが原因です
防諜を担当するKGBに在っては、工作員は専門的分野を持ち、長らく海外情報を入手しています
(例を挙げれば、シベリア抑留で日本人抑留者を洗脳したイワン・コワレンコKGB大佐は、大戦以来、50年以上対日工作畑で働いてきました)
彼等は海外情勢を知っていて、どの様な時流化は掴んでいます
ただ、独裁体制下では指導部より求められた答え以外、答えると言う事は非常に危険な行動なのです
異論を答えれば、文字通り馘首になります
また、党の意向に反する結果を恐れています
その為、繰り返し、国民に対して偽りの情報を流して操作しようとしています
偏執病(パラノイア)に罹っていると言っても過言ではありません
劇中での東欧諸国の民主化への流れを無視し、妨害工作を展開したのには理由があります
自身の失敗を隠すために、外へ暴力を向けざるを得なくなったのです
また外敵を仕立て上げて対立することは、独裁者の無謬性を維持するためには必要な事です
「ソ連の経済発展が失敗し、国内情勢が悪くなった原因は、我等では無くて外敵のせいだ」
そういって、自身の敗北や誤算を否定しているのです
KGBだけではなく、赤軍も同様です
散々、KGBを貶める発言を劇中でしていますが、共産党の前で赤軍の存在価値を高めるためにその様に振舞っているのです
早馬や伝令で情報伝達をしていた時代ならともかく、近代の電信電話が発達した社会では全ての事を統制するのは難しくなっています
ソ連の非効率さは、ほぼ全てが上意下達の伝達システムが原因です
そういった意味では、ロシア社会に与えた「タタールの軛」の悪影響は計り知れないものなのです
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