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『稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生』への感想

投稿者:clematis
[2018年 10月 09日 23時 41分]

▼一言
はじめまして。
紹介サイトで知り、しばらく前から毎日の更新を楽しみに読ませていただいています。
ありがとうございます。

今回の婿入り話は親御さんたちの選択に、疑問しか湧きませんでした。
次男は婿入り先が尊敬する上官の家で、親族が少なそうなうえ、お相手が養女と、やりやすいかも。
三男はこれまで婚約者が決められなかったのはしょうがないとして、今になって、これだけ有能な息子を他家に出すなんてありえない。
親戚でもなんでもない本当の他家に肩身が狭い婿に出すって、これまでの主人公の家への献身を考えると、人の道に背いているというか、信じられないような非道な仕打ちですよね。
そして、ぱっと見に、次男の婿入りより条件が悪そうなんですけど……
同格の伯爵家で、我慢して婿入りしても、次期当主、でしかないですよね。
それとも結婚は数年後で婿入りと同時に当主の座を譲られるんですか?
下手な縁談をまとめたら、次期皇帝の不興を買うんじゃないかな、とか心配しないのでしょうか?
とにかくこの婚約話がまとまったとしたら、周囲から、何か後ろ暗い事情があるのかな、と勘ぐられるような不均衡な婚約なような気がします。
もうね、主人公により一層重荷を背負わせるというか、足枷のためのものとしか思えない。
ビジネスしたいという息子の本心が判っていてのこの仕打ち。

こちらも親の心、子知らずだ。

という部分で、この父親にイラッとしました。
それとも婿入りしたら軍人やめてビジネスのみ、惑星二つの領地経営も好きにできるの? 現当主がいるのに?

 母上も了承しているとなれば、あの二人も従うでしょうし。」

という所で、この父親サイテーだな、になりました。
まあ、貴族の子息の婚姻って親が決めるものなのかもしれないけれど、嫁取りの婚約者を宛がうのと、婿入りを納得させるのは話が大きく違う。
従わせるってことは、事前に両家で話をまとめてから、本当に決定事項として知らせるんですよね?
せめて、いくつか候補を絞って選ばせるとか……
だいたい今のレオの販売は誰が取り仕切っているのでしょうか?
帝国歴450年に、フリードリヒコレクションを立ち上げて販売する準備も始めたらしい。とありますが、こちらはどうなっているのでしょうか?
主人公、家から出しちゃったら、先々でレオのお墨付きって取り消されちゃわない?
ていうか、よそのお家にお婿に行っちゃったら、もうレオには関われませんよね?
すでに、部下に丸投げになっているのかもしれませんが、全く口出しできないのと人に任せているのは違う……
27歳の次男の婚約を今の時期にまとめるのは判るけど、20歳の三男の婚約をどうして今決めなくてはいけないの?
まあ、じゃんじゃん送られてくる申し込みを断るのは大変でしょうが、親としてそれくらい頑張ろうよ。それこそ次男の27歳くらいまで引っ張っていれば、皇帝陛下からお声掛かりがあるかもしれないし……。
誰が見ても納得するような好条件というわけでもなし、焦って今決める必要ありませんよね。
さて、ザイ坊はこの婚約にどんな利を見出すのでしょうか?
いろいろやりたい彼ならこれもまた好条件と喜ぶのでしょうか? だとしたら、さすが父親ってことでしょうけど、彼は所有したいわけじゃないから、婿入りって必要ないですよね……。
あとたかが惑星二個ていどの開発で満足し続けることなんてないはず。
あ〜このあたりも主人公を過小評価されているようで、ムカッときたんですね。この程度のお家にわざわざ婿入り……と。
家を捨てたら面白いのに〜。ありえないけどグリンメルハウゼンさん家の子になったりしないのかな。
窮屈な婿入りをするくらいなら、貴族家を興しちゃえと思ってしまう。
もしくは同じ婿入りでも、血筋がいいとか爵位が上とかでより名門なんだけど金銭的に困窮していて、婿入りしてもザイ坊が圧倒的に立場の上なお家とか探してきて、さっさと他家の人間になっちゃうとか……まあそれはお祖母さまがいるから、ないでしょうけど……。
続きが楽しみです。


▼返信
投稿者: ノーマン
[2018年 10月 10日 (日) 01時 06分 22秒]

感想ありがとうございます。励みになります。特に長文で、想いが伝わるような文面だったので、しっかり読み込んでいただけているのだと、すごく嬉しく感じました。
大前提で、跡取りを婿入りでとるという事は、その家の血がもうやせ細ってしまっているからだと、個人的には判断しています。分家などの血縁があれば、そちらに跡取りを任せないと、あとあと不満が爆発しかねないので。なので、数話以内に出てきますが、「婿入りして頂いた」という感覚で、迎えられることになります。
感想をいただいた中でそういう受け取り方が多かったので少し驚いているのですが、執筆している最中は、ルントシュテット家によるシュタイエルマルク家とリューデリッツ家の取り込みに近い感覚でした。毛利家の吉川家と小早川家の取り込みみたいな感じですね。リューデリッツ伯爵家も、原作であのドケチ帝にイゼルローン要塞建設を任されているので、かなりの家柄でもあると思います。ルントシュテット伯爵家の領地は惑星ひとつなので、そういう意味でも同格以上という認識で書いています。
とはいえ作者にですら、軍人嫌だ、ビジネスさせろとザイ坊を書いていて感じるくらいなので、そうお感じになるのもごもっともだと思います。
ザイ坊が受けるメリットとしては伯爵家当主として行動できるという事です。貴族社会の中で、伯爵家当主なのか分家の男爵なのかは宮中ではかなり意味合いが変わります。現在で言うと社長と支店長くらい変わります。原作でフレーゲル男爵をあしらうことは出来ても、ブラウンシュバイク公爵の場合は一応話を聞かなければいけないでしょう。そう言う意味で、分家の男爵だと関わるには難しい事にも関われるとご理解いただければ幸いです。
フリードリヒコレクションはRC社で管理しているので、関われなくなることは無いので安心してください。また、領地の経営もRC社と契約しているので、報告書は作るでしょうが、ザイ坊の意向が最大限反映されます。
没にした案ですが、叔父貴の家に婿入り案もありました。ただ、別作品で似たような設定があることと、ザイ坊が婿入りした場合、帝位を争った結果の自滅が、この2人のシナリオだと門閥貴族が判断する可能性が出てくるので、候補から外した経緯があります。「婿入り」と書くとマスオさん的なニュアンスになってしまうのかもしれませんが、そういう形にはならないので、明日の12時以降を今後も楽しみにして頂ければ幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。

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