『ソードアート・オンライン 〜story of Liebe~』への感想
投稿者:鳩麦
[2016年 04月 12日 06時 28分]
▼良い点
「もし、ユウキに病気がなかったら?」ありがちな設定ではありますが、広げ方とユウキのキャラをどうつかんでいくかで、ユウキと言うキャラクターの魅力を最大限、なにより時間をかけて広げていける発想だと思います。
セリフ選びやユウキのキャラの掴み方は特に大きな違和感はないので、ぜひ、自分の中のユウキを広げて行って頑張ってくださいw
▼悪い点
ここからは、あくまでも一意見として受け取っていただければ幸いです。余計なお世話なこともあると思うので……
1会話のテンポを重視しすぎてちょっと地の文が足りないかも?
トントン拍子で進むこの小説の会話文章は、私的には結構好きです。ただ、少しばかりそれに気を取られ過ぎているのか、少しばかり地の文、特に状況を説明する描写が足りない所があるかなと感じました。
一例としてはこのシーン
四話より
「いいじゃん、雨宿りぐらいさせてくれても」
「お前の家は俺の家のすぐ近くじゃん!?無理にこっち入る必要ないよね!?」
「蒼空はケチだなぁ」
ケチとかそういう問題じゃなくてね?お前今の状態分かってんの?
「ん?僕なんかおかし・・・い?」
あ、気づいたっぽい。これはマズいかも・・・
「わわっ!?見ちゃだめだよ蒼空!?」
「み、見てない!見てないからな!?」
おそらくはユウキの服が透けて……なシーンなのだろうなと理解したのですが、残念ながら描写がないためそれが正しいのか間違っているのか、私には判断が付きません。作者の頭の中ではシーンとして細かく描写出来ていても、読者は説明がなければ「?」となってしまいますよねw
ちなみに、一応もし自分なら、という例で書くと……
「いいじゃん、雨宿りぐらいさせてくれても」
当たり前のように言うユウキに若干焦った。普通に考えて今の状態でそれはねえよ。
「お前の家は俺の家のすぐ近くじゃん!?無理にこっち入る必要ないよね!?」
「蒼空はケチだなぁ」
ケチとかそういう問題じゃなくて……「お前今の状態分かってんの?」と、言いたいのを必死にこらえた。当たり前だ、今のユウキはもろに服が濡れているのだ、春先の薄手の服が雨にぬれればどうなるかなんて、そんなこと口にできるわけがない。
「ん?僕なんかおかし・・・い?」
あ、気づいたっぽい。これはマズいかも・・・・あー、不味い不味い不味い、顔朱くなってる……そりゃまぁ下着みえてるもんなぁ……
「わわっ!?見ちゃだめだよ蒼空!?」
「み、見てない!見てないからな!?」
ほんとに見てない。……ピンクだった。
と、まぁこんな風に、軽い一人称の情景描写を挟みつつにするかなと(蒼空くんのきゃら間違ってるかもですが……)
一意見ですし、もちろん十分な描写がしてあるところもありますから、あくまで参考程度にどうぞw
2ユウキの一人称。
これはちょっと細かい事なのですが、ユウキの一人称について。この小説では毎度、ユウキの一人称が「僕」になっているのですが、原作においては「ボク」となっています。「こまけぇよ知るか!!」と思われてしまうかなと思うのですが、ちょっとだけ気になりまして……
漢字かカタカナか、この違いだけでも、積み重なってくると以外に印象を左右しかねません。特にこの場合、ユウキは女の子ですから、元来下僕、に端を発する一人称である「僕」よりは、やややわらかめなイメージを付与するためにも「ボク」の方が似合っているかな。という風に感じました。
3ところでソラ君……ほんとに12?
これはもう、悪いとこってよりは純粋な疑問に近いのですが……蒼空君って、12歳ですよね……?
それにしては発想や考え方にほとんど子供っぽさがないな、という印象がパッと浮かんでしまいました、すみませんw
ただ、なまじ一緒にいるユウキが子供らしいせいか、特にソラ君は大人っぽさが際立ちすぎてしまっている感があります。このころ14だったはずの和人(キリト)があんなのだからあれですがw
おそらく、親との関係があれですから、大人びるしかなかったのだろうな……という推察は可能なのですが、それだけだとただの推察になってしまいます。
成長期も過ぎていない、小学校を卒業したばかりの12歳の男子(精神的成長期が女性より遅い)が、どうしてあそこまで大人びることが出来たのか……もし作者さんの設定があれば、あるいは描写してみても良いかもしれません。
4記号はNG
これはあくまでも小説を書くなら、という意味でのアドバイスといいますか、忠言といいますか、あくまでも傾向の話ですが……作中に時折登場する☆や///、多くの作者さんが使ってらっしゃいますが、これは事小説というカテゴリーでは、あまり使うことをお勧めいたしません。
と、いうのもセリフという野はあくまでもそのキャラクターがしゃべっていることの体現であり、表情や気配を現す物とは少し異なります、もしそれを現したいのであれば、そう言った記号に頼るのではなく、描写によってその時のキャラクターがどのような表情をしているか、どんな雰囲気で話しているのかを表現することを強くお勧めします。
それをするだけで、「描写をさぼっている」と評価してしまう読者の方もいらっしゃいますから、この先この物語が面白くなっていったとき、そう言った理由で読者を失ってしまうとしたら、それは個人的にもとても残念なことです。
▼一言
そんなこんなでお初にお目にかかります。私、鳩麦と申します。
なんだこいつはいきなりきてドカドカと文句並べたてやがって無礼な!と感じてらっしゃることかと存じますが、申し訳ありません……フラッと寄った先にユウキをメインと据えた小説があったので、とある理由で引き寄せられてしまいまして。
主人公蒼空(そら、で読み方あってるかな?)君はユウキを心から想っている、どちらかというとお兄さんに近いような立ち位置の子ですねw
姉である藍子と同様に彼女が頼りにしている様が垣間見え、非常にほほえましく思えます。
タイトルの〜Liebe of story〜ですが、これはもしかして、ドイツ語のLiebe(愛)と合わせて「愛の物語」なのでしょうか?(確信がないのであれですが)えっと、だとするとですね、このままでは「物語の愛」になってしまうので、Story of The Liebe辺りにしてはいかがかなと存じますw(間違っていたら、申し訳ありません)
原作では家で自由に出来たテストが会場を作っての缶詰になっていたり、突然ユウキとソラの二人だけが指名されてゲームに挑まされたり、原作との改変が目立ち始めましたね。何故ひと月もの間缶詰でテストになったのか、そしてどうしてユウキとソラなのか、他の原作キャラクターとの関係はどうなっていくのか、気になる点が絶えません。
どうか頑張ってくださいw
ではっ!
投稿者:
うーりん
[2016年 04月 12日 (日) 21時 12分 45秒]
長い感想ありがとうございます!読ませていただきました!
気づかなかった問題点もあり、とても感謝しています。
悪い点1についてですが、先を急ぎ過ぎたためでもあり描写が抽象的でしたね申し訳ないです。
自分が分かっているからそのまま書いてしまったというのもありますね。訂正しつつこれからは注意していこうと思います。
2の一人称については、正直ミスですね(笑)
「ボク」の方の一人称にしないといけませんね、訂正しておきます!
3の本当に12歳なの?という点ですが、自分も書いていて疑問に思いました。けど、逆にこれを利用しました。何故こんな大人っぽい考え方なのかは後々書いていこうと思います。
4の記号についてはNGでしたね、申し訳ないです!
タイトルについてはどちらか英語の文法が苦手で分からなかったので感で書いてました(笑)
訂正しときます!
改めて沢山のご指摘とご感想ありがとうございました!また何かあればどんどん指摘してくれて構いません!これからも精進していきますのでよろしくお願いします!
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