『銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2016年 02月 15日 10時 02分]
▼一言
「人類が抱えている政治制度による対立を解消したいと考えているんです」と言っても、結局は、「愚か者は政治に口を出すな。エゴイストや感情で動く者は、政治に口を出すな」と言っているにすぎない。
ヴレンシュタインの本音としては、『政治に口を出して良いのは、賢明で理性的で、そして何よりも、私利私欲では動かない人間だけだ。その3つを兼ね備えていない者に、国政に口を出す資格は無いのだ。国政に口を出したいなら、そういう人間になれ』ということなのだろう。
西郷隆盛の言った、「位もいらず名もいらず、金もいらぬ人は始末に困るものなり、されど、この始末に困る人でなければ、天下のことは共に語られぬ」と、本質的に同じことだ。
理屈としては確かに正しい。しかし、人々を感情的に納得させられる言葉ではないだろう。
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