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『銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)』への感想

投稿者:ponchan
[2015年 11月 18日 03時 30分]

▼良い点
たまに入る、帝国との通信内容が、これからの展開を読み切っているように見える点。
(帝国サイド:そろそろ敵を攻撃します⇒(同盟サイド)帝国軍に反転攻撃をかけよう)、とか

▼悪い点
…同盟の主に緑丘参謀長殿(や総司令官)の、シャンタウの後、文民と軍の関係を変えるべく活動してきましたが、結局、文民統制による政治的圧力に対抗できなかったこと。
(これは悪い点というよりも、同盟の悪い点のような気も…)

▼一言
あ〜〜〜ぁ、同盟やっちゃった。
「勝ってから戦う」のココア元帥相手に、その想定範囲を超える対処法が取れない状況に追い込まれた同盟の、軍の意地(?)あるいは、同盟の欠点ともいえる政府の文民統制(?)に従わざるえない状況での、無駄な戦いが…
ある意味、同盟軍の犠牲を一番少なくできるように戦ってきたのがココア元帥なのに。
敵(帝国軍)が2〜3倍近くいる、防衛体制崩壊という状況なのだから、さっさと降伏すればよかったのかと。
太平洋戦争の日本軍が条件付き講話を狙って最後まで戦って、最終的に玉砕・特攻作戦のような暴挙に、本土決戦だ!というのと同じ流れが見うけられます。
それに降伏すれば6〜8個艦隊分ということは…10万隻約8百万人くらいかな?が助かるのに、人的資源をさらに無駄に減らしてしまうのは…
さっさとトリューニヒトが降伏してしまえばよかったのでは?
あるいは、ヤン個人が負けたくない(民主主義の崩壊を見たくない)ためにイゼルローンで降伏せずに破棄して逃げたことも、同盟の継戦能力を高めてしまったと考えると、これも裏目ですよね。



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