『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)』への感想
投稿者:tukiyomi
[2015年 09月 14日 22時 25分]
▼一言
更新お疲れ様です。
ダーシャの就職先はホーランドの所ですか。
確かに旧部下などから熱狂的な支持がある反面、第三者からはなかなか行きたがらない個所ではありますが。
ホーランド自身は、原作を見ても非常に有能な将官なのですが、惜しむらくは周囲との協調性が絶望的なまでに低く(第三次ティアマトの敗死は、ビュコックやウランフの反発を買ったが故ですし)、それが現状の彼の不遇に繋がる訳ですけど、ルグランジュ提督なら案外うまく使いこなせそうです。
エリヤ君は将官として部隊運用の経験中。
これはエリヤ君の長所なんですが、他者の意見が優れているとみれば、過去の成功に捉われることなく、すぐに取り入れますね。
割と人間って、苦境に立てばたつほど過去の成功に縋りがちになるのですが、良くも悪くもエリヤはそこら辺の頓着がありませんので、部下としては進言しやすい(基本、エリヤは他者の進言を取り入れないときでも、相手の面子を潰さないようにします。ここら辺はラインハルトよりも相手の恨みを買わないという点で上)上官と言えます。まあアッテンボロー辺りに言わせると「主体性がない」なんてなりそうですが。
帝国は遂に内乱状態に。
数の上では有利なリヒテンラーデ候側ですが、相手を見ると、ミュッケンベルガーにオフレッサー、更にシュタインホフと、軍実戦部隊の上層部がブラウンシュバイク公爵側につき、更に3割の軍の実戦部隊が中立という訳で、実質、軍の過半数からそっぽを向かれているという有様。
これ普通に、中央政府の権威が失墜したと言える訳でして。
しかしラインハルトは、リヒテンラーデ候側についた訳だけど、護衛艦隊とはいえよくもまあ軍の実戦部隊のいくらかを確保できたものだわ。
ここら辺は、リヒテンラーデ候とリッテンハイム候の綱引き的なもの(リッテンハイム候の方が自前戦力大きいから、リヒテンラーデ候が自勢力確保でラインハルトひきこんだ)が大きいんでしょうけど。
あと、別の方も言われましたが、前世知識はもう完全に当てにならなくなったような。主人公が書物で得た人物評価ですら、ことここに至っては、それを充てにするのは危険であると言える訳ですし。
イゼルローンのあの策略も、あれ成功確率高いかと言えば、結構な博打(実際オーベルシュタインは完璧に読み切っていた)でしたからねえ。
投稿者:
甘蜜柑
[2015年 09月 25日 (日) 19時 49分 10秒]
感想ありがとうございます。
ビュコックやウランフとの相性が悪い理由はおいおいわかります。これまでの記述だけで十分に分かるかもしれませんが。
エリヤは才能がない分、自負心も少ない。だから人の言うことを聞けるのです。
帝国は完全に分裂しましたね。ぐちゃぐちゃです。
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