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『銀河英雄伝説〜その海賊は銀河を駆け抜ける』への感想

投稿者:FTNS
[2013年 02月 22日 18時 30分]

▼一言
年寄りの独り言です。

ここで黒姫を自然死に見せかけてでも暗殺すると、帝国はいきなり危機状態に陥るのですよ。かなり豊かになった辺境が、いきなり指導者を失う訳です。そうなったとき、辺境の取れる方策は:

・黒姫の路線をそのまま継承する。(後継者が相当な切れ者でないと無理)
・後先考えず反乱を起こす。(黒姫の本意ではないが、一番ありそう)
・同盟・帝国双方に中立宣言を出し、辺境が独立する。

といった所でしょうか、そこで出てくるのが同盟の魔術師。すでに辺境は同盟との取引があり、イゼルローン回廊が通れる限り反映は続く。よって魔術師に協力してイゼルローンを再々度落す代わりに、辺境の存続を同盟に認めさせると。今度は同盟軍が辺境の支援を受けて侵攻してくる可能性が出てきます。結局補給の問題なので、こうなると帝国軍と言えども簡単には勝てません。結局以前の帝国・フェザーン・同盟のパワーバランスが、帝国・フェザーン/辺境・同盟というよりややこしくなったパワーバランスになる訳です。

このような事態を招かない一番簡単な方法は、イゼルローン回廊を強制的に封鎖することですね。しかしそんな事したら豊かになった辺境という強力な反政府組織が国内に生まれてしまいます。しかもその艦隊を率いるのはあのメルカッツ提督です。黒姫は武装艦をあまり活用しませんでしたが、保管した艦の中には巡航艦だけでなく、戦艦級も当然含まれるでしょう。ジャンクだとしても、それを加工して使えるようにする企業は進出済みです。1個艦隊ぐらいならできてしまう可能性が十分あります。その上同盟と連動された日には...

これくらいは黒姫の棟梁は読んでいるでしょう。だから敢えて危険に対し身を晒すような事を平気でできる訳です。「殺せるものなら殺してみろ、そのかわりお前らも終わりだ」と思っているでしょうね。




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