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『銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2015年 07月 28日 16時 32分]

▼一言
原作三巻でケンプが失敗したのは、あくまでイゼルローンを占領しようとしたからなので、ガイエスブルク要塞を持ってきた時点で、破壊を目的とした場合(ブラフを含めて)は、比較的容易なはず。
ヤンの小細工を危険視するのならば、退去させた後、ガイエスハーケンなりでイゼルローンを破壊してガイエスブルクを回廊においてもいいし、それ以前に、今回の場合は小細工をするには時間が無さすぎて難しいだろう。
又、最前線の軍事基地にいる以上、そこが戦場になるのは当たり前で、仮に民間人に被害が出ても、そんな場所に民間人を入れている同盟の責任でしかない。
民間人云々の非難を帝国にした場合はむしろ、同盟は民間人を盾に使っていると非難されても反論できないと思う。
なので、民間人の退去を理由に時間稼ぎをして小細工をした場合、これは同盟にとってもヤンにとっても醜聞にしかならないと思う。

今回の戦争は、帝国が圧倒的な政略的、戦略的優位を作り上げて行動に移しているのに対して、圧倒的に不利な同盟は国内事情で、純軍事的にすら最良の策を取れないという足かせがついている時点でもはやムリゲー状態だと思うので、後は以前、ヤンとトリューニヒトが話した事があるように、同盟という国家を残す事ではなく(滅ぼすことが前提なので30年の保護国化とかは除外)、民主共和政という思想を残すことを優先した方が建設的な気がする。

次回はココアさんとヤンのやり取りがありそうなので、それがどんな形になるのか楽しみにしています。



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