『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)』への感想
投稿者:tukiyomi
[2015年 06月 22日 18時 56分]
▼一言
更新お疲れ様です。
ドーソン提督大金星。
ラインハルトには翻弄されましたが、ゼークト提督を討ち取り、敵正規艦隊を壊滅させたわけですから、充分に仕事しています。
少なくとも今回の一件で、ドーソンのエリヤに対する信頼感は揺らがないでしょうねえ。ドーソンの視点からすると欠点はあるかもしれませんが、自分を的確に補佐できる存在な訳ですから、少なくとも旧第11艦隊の参謀たちよりははるかに信頼しているでしょうし。
ここら辺どうしても否定的に見られがちなんですが、「有能だけれども意思疎通ができない」のと「平凡だけれども意思疎通ができている」の場合だと、後者の方が仕事の効率性考えたらマシなんですよねえ。
確かに前者の方が後者よりも仕事はできるかもしれませんが、意思疎通ができない分却って滞る危険性がある訳ですから。
今回の第11艦隊の参謀の失敗は、前指揮官の流儀をドーソンに当てはめようとして、意思疎通を欠いてしまったが故の失敗ですし。
まあ前回では参謀長も自分の失敗をきちんと理解していましたが。
それにしても皇太子側はこれで完全に政治生命を失ったとしか。
自慢のノインが全部そろいながらの敗北。しかもそれがノインの功績争いになっている訳ですから、ハウサーなんか絶対に責任取らされますし。
ラインハルトなんかは「あの無能な皇太子が」なんて馬鹿にしてそうですが、個人的にはこの人の異常としか言えない自信の源泉はなんなのかというのに興味がわくわけですが。
投稿者:
甘蜜柑
[2015年 06月 22日 (日) 21時 29分 30秒]
感想ありがとうございます。エリヤは「平凡だけれども意思疎通ができている」の典型ですね。イエスマンとも言いますが。
皇太子にとってこの戦いは最後の賭けでした。それに負けたらどうなることか。
ラインハルトは原作外伝に書いてたように「自分の勝利を確信していたのではなく知っていた」んでしょう。それが天才の天才たるゆえんなのかも。
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