『銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません』への感想
投稿者:とても言葉では言い表せない味
[2015年 01月 03日 10時 55分]
▼悪い点
口辛くなりますがあまりにも主人公がひどすぎるので
結局、主人公はラインハルトをどうしたいのでしょう?
足を引っ張ったりストレスを与えたり人事介入したり、幼年学校以降のラインハルトの軍における経験のなさやキャリア形成及び境遇は、ほぼ100%主人公の手による結果(彼の成長を阻害させたのはおもちゃにして弄んで来た主人公の意向)なだけに何をしたいのかさせたいのか落としどころがわからない、ラインハルトが敵でしかないのなら権力や立場を与えず一個人でしかないまま飼い殺しにするか謀殺するのが上策で、主人公はそれができる権力と立場があるのに、なぜ必然もないのに指揮官になるまで仕立てたうえで何の罪もない将兵を数万人単位で巻き添えにさせるのでしょう。
話の展開をみてもスケープゴートはほかにもいるのでラインハルトと赤毛である必然はないし常にイニシアティブは主人公にあって立場的にも最初から勝負にならないのに、なぜおもちゃにしているのか理解の範疇を超えてます。(タイトル詐欺もいいところ)
そもそもラインハルトに十数万人殺させたのは究極的には道化に仕立てた主人公のせい、フレーゲルの時も「フレーゲル達がどうしようも無い事ばかりして、無駄に将兵を失わせた。これじゃ、皆が浮かばれないわ」てお前が仕組んだことなのにどの口でほざいているのだと、ラインハルト一人を貶めるために数万人を生贄にする馬鹿さ加減をフレーゲルの時に学習してないのかと。(そもそも主人公は皇帝が味方なので艦隊を生贄にしてまで更迭する口実を作る必然がない)
ラインハルトらに対する仕打ちを見ても同盟相手の戦闘を見ても他人を虚仮にしたりおもちゃにして弄ぶ傾向があるようですがそれが自分にブーメランになってかえってきただけだということ且つ自分が道化に仕立てたことを棚に上げ、自分に酔ってるとしか思えない言動でラインハルトを締め上げるのはそれちょっと違うんじゃないのと思いました。
そもそも散々道化にし立ておいてとってつけたような忠告紛いをしたところで聞き入れるわけがないでしょう。主人公はバカですか?(この忠告は逃げ口上にしかみえない)
▼一言
なお、人間的に成長していないなどと理由をつけてヘイトタグをつけていないようですが、ラインハルトに対して行う仕打ちの全てがそもそも所謂キャラヘイトに該当します。
この話の展開でタグをつけないのは屁理屈でしかないのでヘイトタグは入れるべきだと思います。
投稿者:
三田太兵衛
[2015年 01月 12日 (日) 02時 35分 34秒]
ご感想ありがとうございます。
返事遅れて済みませんです。
そうですね、テレーゼと皇帝には考える事が有ります。帝国は凄まじい程の宿痾がありすぎる訳です。それを消し去ることは容易ではない、その要因の一つが門閥貴族です、普通にしていたら彼等をどうすることも出来ないでしょう。てっとり早いのは、作中でもテレーゼがケスラーに言った様な、何処へ集めて一気に殴殺するという方法なんですけどね、事実でも佐竹義宣が鹿島三十三舘の当主を殴殺してますからね。しかしそれ相応の理由がない限りそれは行い得ないんですよね。『皇帝は平気で貴族を殴殺した。次は自分達の番じゃないかと』疑心暗鬼になる人々も出るでしょうから、悪手なんですよ。
更に言えば、皇帝がラインハルトを優遇する理由が、アンネローゼにお強請りされたからと常日頃から惚気てる事で、原作以上にラインハルトに対する門閥貴族などの憎悪が増していること。
あと余り言いたく無いのですが、今後の展開として第6次イゼルローン要塞攻防戦後に、リヒテンラーデ侯からラインハルトをあまりに優遇しすぎると苦言が寄せられる際に、皇帝から優遇の理由が告げられ、それを伝え聞いた門閥貴族が更に激高するシーンがあります。
更にアンネローゼ、ラインハルト優遇の為に帝国での緩い改革が行われていると理由付けられるのです。
全てに於いて、テレーゼのカモフラージュとしてアンネローゼとラインハルトは骨の髄まで利用され尽くす事が既に決まっており、その為の必要な犠牲としての将兵なのです。
所詮、権力者と成った以上は一滴の血も流さずに権力を保持することは不可能です、ましては戦乱の世界では尚更です。必要最低限の犠牲で全てが収まるならそれに越したことはないのです。戦争狂の金髪なんぞが皇帝に成ったらどれだけの犠牲者が判らない中、それ以下で何とか出来れば御の字だと考えて理論武装するしかないんですけどね、どうせ地獄に堕ちるならトコトンやっておかねばと考えているから、おもちゃにして虚仮にする事もする訳ですがね。あれにも理由はありますけどね。
忠告に関しては完全に逃げ口上ではなく、ラインハルトの事を将兵にすべからず知らしめるための事ですから、最初っから聞く耳持たなくても構わないと思ってます。更に言うと、ラインハルトやフレーゲルの艦隊に配置されている将兵は帝国軍でも持て余しぎみの将兵が優先的に配置されていますから、婦女暴行、汚職、捕虜虐待、民間人に対する犯罪などを揉み消した将兵や、旧社会秩序維持局のリストを元に思想調査した潜在的な危険人物とかを乗せてますから、死んだ方が社会の為に成ると言う事で、それら将兵の犠牲に関しても一々気に病んでいても仕方ないと内心は思っていますが、外面では将兵の死を悼んでいると見せるだけです。『所詮平民など権力を握る道具だ』とラインハルトが利用している様な物ですからね。飢餓作戦やヴァスターランドに比べたら微々たる犠牲ですよ。
所詮為政者はすべからず屍の上の玉座に座っているんですよ。それを自覚しているかしていないかの差でしかない。
ノートン一世じゃ有るまいし、皇帝が「彼は誰も殺さず、誰からも奪わず、誰も追放しなかった。彼と同じ称号を持つ人物で、この点で彼に立ち勝る者は1人もいない」事はあり得ませんから。
ヘイトダグについては考慮致します。
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