『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想
投稿者:kamitani
[2014年 11月 09日 11時 02分]
▼良い点
良く設定が練られていますね。主人公がこういう考えになっても仕方ないかなという道筋がよくわかります。
▼悪い点
今回でいうとイゼルローン組からのエリヤ評はかなり辛辣なはず。そちらの側の視点も読んでみたい気がします。
▼一言
ハイネセンでマスコミの報道に圧力がかかっている件、公にできない査問に加担している件、能力より思想の配置、クリスチアンの残したメッセージ等々…
どうもエリヤ君は自分に都合の悪いことはすっかり記憶から排除してしまう癖があるのかな。小トリューニヒトの道を着実に進んでいますね。
「気持ち良く帰ってもらいたい」なんて動機の扇動的なスピーチをきかされたイゼルローン組の心中お察しします。もとはお前(たち)がヤン提督を不在にしたんだろうといいたかったでしょう。
まっとうな軍人は長い扇動スピーチをしなければならないなんてのも押しつけです。エリヤが勝手にヤンを評価しているように、自らも自分の信条だけをふりかざしている人間だといつか自覚できればいいのですが。
原作ではなかったヤンと政治家をむすぶ人間にエリヤはなるのかな?などと当初は思っていましたが、今回のパフォーマンスでヤン側の心情は最悪になったと思うので、もしそうなるとしてもよほどのことが起こらない限りヤンを軟化させるのは難しいでしょうね。
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