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『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想

投稿者:tukiyomi
[2014年 08月 16日 23時 47分]

▼一言
更新お疲れ様です。

この勝利は大きい。
クーデター軍が首都星系すら完全に掌握できていないどころか、自軍の兵達の信望も得られていないということを証明した訳ですから。
しかも同盟全土にこの映像は流れるでしょうから、いやいやながら指揮に入ったり、日和見したりしている連中も、雪崩を打って体制派に寝返る口実を作ってくれましたし。トリューニヒトにしてみれば「よくやった」という気分でしょうね。トリューニヒト派次代のプリンスが、首都でこれ以上ない程の政治的得点を挙げてくれたのですから。同時に彼に非協力的だった旧シトレ派への圧力にもなります。

ただ問題はこれで追い詰められたクーデター軍が、自暴自棄になって自棄を起こしかねないことと、ジェシカ辺りがエリヤの行動を見て「自分もできる」と勘違いして、大火傷する可能性があるという事でしょうかねえ。
今回の一件は、エル・ファシルから常に戦い続けてきたエリヤだからこそ、兵達も素直に聞いていた(クーデター軍の佐官や兵たちも、エリヤに対しては終始丁重でしたし)訳で、経費削減で兵達からの評判が悪いジェシカがやれば逆効果のような気も。

正直、スタジアムの虐殺って色々な意味で拙いんですよねえ。
恩師のクリスチアン大佐の事もですけど、ジェシカが死ねば、ヤンが感情的な理由でエリヤを嫌う要因にもなる訳で。
ヤンの人物評価って、第13艦隊設立時はきちんと幕僚の能力等を重視していましたけど、それ以降は基本的に自分自身の好悪の感情で判断していましたからねえ。


▼返信
投稿者: 甘蜜柑
[2014年 08月 24日 (日) 01時 02分 01秒]

 クーデター派は原作と同様にクレバーな人達です。暴発はしないと思います。

 本作では軍隊が反戦派の支持基盤の一つであることを再三描写しております。ジェシカが軍部に支持を広げていく様子も過去に書いておりますし、主要キャラの一人が反戦市民連合への期待を述べるシーンも有ります。

 本作中ではジェシカは“軍部でもそれなりに支持のある人物”“軍のことがわかってる人物”と明確に描写しています。

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