『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想
投稿者:tukiyomi
[2014年 07月 19日 01時 21分]
▼一言
更新お疲れ様です。
相も変わらず軍内部の派閥争いが酷いですね。
そりゃシトレ派にしてみれば、首都防衛という大切な任務を果たす部隊を、政治家の私兵にされては堪らんという気分なんでしょうけど、こうまで露骨にサポタージュされてしまうと、政治家の信頼性を一気になくす羽目になるんですが。
首都に近い地上戦力の半数が過激派の手中に落ちたという状況でなおこういう態度取り続けるという事は、一歩間違えると「過激派の動きを黙認していた」という疑いをかけられることになるのですが、そういう危険性に高をくくっているのか。
それにしてもシトレ派の「政治が軍に介入するな」というのは、これ本当に民主主義国家の軍隊かと思う所。プロイセンや旧軍の間違いじゃないんでしょうかねえ。
まあ原作のヤンからして「軍は政治に関与すべからず」としながら、「政治は軍に介入するな」という姿勢を示すことで、結果的に「軍が政治に介入している」状況を生み出している矛盾をまともに考えていませんでしたが。
本作品でも、捕虜交換時にキャゼルヌが国防委員会と対立していますが、これまでのシトレ派の行動見ていると「イゼルローンの事には口出しするな」的なものを感じてしまいますねえ。
まあエリヤ君も、司令部には見切りをつけて、自らの司令部をもって対応を決定した訳ですが、司令部で浮き上がることで、却って過激派の暴発を生み出すことにはなりそうです。いまなら首都を制圧しやすいと。
事態はそう長くないうちに動きそうですねえ。
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