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『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想

投稿者:tukiyomi
[2014年 07月 11日 00時 40分]

▼一言
更新お疲れ様です。

まず同盟側。シトレ派が癌と化しつつある。
ここら辺原作ヤンが顕著だったんですが、とにかくシトレ派の問題点って「軍事戦略に対しては常にフリーハンド持たせろ。一切口出しするな。ただ全面的にバックアップだけしろ」なんですよねえ。
そりゃ軍人にとっては理想的なんでしょうが、戦争は軍人だけがやるものではないという根本的視点がバッサリ抜け落ちているんですよねえ。
ここら辺は有力閣僚であるレベロと幼馴染であった事から、財務を抑えているレベロと話を通しておけば大丈夫だし、更に窓口を一本にすることで自らの政治的権力を高められるシトレの行動のデメリットが見事に吹き出ているのかなと。
第一、今回の一件を防げなかったのって、シトレ派が常日頃政治家との密接な交流関係築けていなかったのを、アルパネーゼに見事に隙を突かれたんですけどねえ。

帝国側は義眼が登場。
確かにローエングラム元帥府ナンバー3が直々に出張る案件ではありますね。
しかしこれを見る限り、軍務省や統帥本部は本当に力を失っているなと。
本来ならば軍務省が大々的に出る案件なのに、実戦部隊が表に出ているという時点で、どれだけ面子潰しているのよと。
あと・・・何気に史実よりも被害が大きいんじゃあ。ラインハルトは。
宇宙艦隊も半数しか抑えきれず、捕虜帰還兵を充てにしないといけない辺り、そりゃ
門閥貴族も侮りますわなあ。



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