『亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)』への感想
投稿者:tukiyomi
[2014年 06月 22日 04時 54分]
▼一言
更新お疲れ様です。
評議会の面々。ココアさんの処遇に頭を痛めることに。
それにしても未だに「亡命者」という出自に拘るのがいるのか。自分で何言っているのかわかっているのかなあ。
実の所、ココアさんを今後どうしていくかって、比喩抜きで同盟にとっての死活問題となります。
何しろココアさんは、人類史上類を見ない程の大勝利を何度もたて、最終的には和平を結ばせるなど、同盟にとって破格の功績を立てた人。
なので仮にココアさんを冷遇したりなんてすれば、帝国領から亡命してきた面子から相当の反発を受けることになります。「あれだけの功績を立てたココアですら冷遇されているなら、自分達はどんなに努力しても報われない」と。
下手をしないでも、生粋の同盟人と亡命してきた面子との間で深刻なまでの溝が発生しかねません。
今までは「対帝国」という要因で結束していた訳ですが、和平を結ばれたことで両者を固めていた存在がなくなった訳ですから。
それにしてもヤンにはもう溜息しか出ませんね。
ワイドボーンは「ヤンはココアさんを第二のルドルフになって欲しくないと心配している」としている訳ですが、だったら自分がココアさんを信用する姿勢を見せろと。ワイドボーンから散々説教されたにもかかわらず、彼がココアさんに対して向けたのは猜疑。
そりゃあココアさんも嫌な顔しますよ。
「結局お前が心配しているのは、俺じゃなくて、自分が大好きな民主主義体制なんだろ」と、言っているようなもんなんですから。
懺悔しているように見えて、実際には自己弁護にしかなっていないという時点で・・・
そしてフェザーンは本当に悲惨なことに。
仮にフェザーン回廊が従来のように商業の中間点になったとしても、実質的には無力化される運命というのが特に。
ただこうなってくると、フェザーン人によるテロ活動という危険性もある訳で。
両国の厄介なタネになりそうですねえ。
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