『亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)』への感想
投稿者:タイタン
[2014年 06月 11日 19時 52分]
▼一言
どうもヴァレンシュタインは乱世の時代に生きて居る者達を理解出来ていないのでは?
乱世の時代に生きている政治軍事指導者は多かれ少なかれ理想主義者なんですよ、そうでなけれぱ大衆民衆兵士達を引っ張っては行けないし誰も付いて来ない。その世の時代に生きるすべての人達が自分達が属する政治軍事指導者に理想を求めているからです。ヴァレンシュタインはヤンの理想主義を全面否定をしましたが、結局の所同盟市民の支持を得られない政治理想を持てない自分を卑下しているだけではないのか?だからヤンはヴァレンシュタインに敬意
を持てないのでしょうねぇ。
もしヴァレンシュタインがヤンの敬意を得たいと考えているのなら、同盟市民の一定の支持を得られる政治構想を思想形態として持つべきかと。そうすればヤンは貴方に無条件で味方するよ。
でもまあヤンが肝心な所で感情寄りも理性を優先させ常に考え思考する人だから生き延びましたが、他の人なら即座にヴァレンシュタイン謀殺の決意決断をした事かと。
ヴァレンシュタインはヤンが何故ラインハルトに士官しないのかと不思議がりますが、それはヤンの今までの生き方を全面否定ですよ。ヤンは好きでラインハルトと戦って来たのではありませんが、ヤンはこれまで自分と関わり託され来た人達の同盟と民主共和制主義存続の願いを裏切れる人物ではないのを解っていない。ヤンがラインハルトに士官するのは同盟の無血開城を意味する。ヤンにそれをしろと?ヤンは同盟政府に何度も裏切られたが、最後の最後まで同盟政府との和解の可能性を捨て切れなかったのだから。
ヴァレンシュタインはヤンに自分を理解していないと文句を言いながらも、結局は本人もヤンを理解していないのに気付いていない。多分理解する気も無いなこれは!
これじゃあ溝は埋まらないよ。
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