『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2014年 05月 09日 20時 56分]
▼一言
この作戦の最大の難点は、作戦失敗がはっきりしても、簡単には撤退出来ないことでは? 帝国からの離反を宣言した二十六星系に、「今さら我々を裏切るのか!」と言われたら、反論のしようがありません。
作戦成功のために負わねばならないリスクだとしても、それはまずいと思うのですが。
第一に、過去の歴史から見ても、この種の侵攻作戦は、「作戦目的が達成出来ないと判ったら、即座に撤退」しないと、取り返しのつかない結果になりやすい。
第二に、ロボスが失脚寸前に追い込まれた原因の多くが、「作戦目的が達成出来ないことがはっきりしても、戦い続けた」ことにあるのですから。
第六次イゼルローン攻防戦といい、ヴァンフリートでの戦いといい。
一方で、こちらのトリューニヒトは、どうも最初から、帝国領侵攻には反対の立場をとっているようですね。
そしてシトレ元帥は、自分は和平派だと公言している……。原作ではひどく仲が悪かったこの二人ですが、こちらではそうでもないのでしょうか。それとも、たまたま意見が一致しているにすぎないのでしょうか。
投稿者:
甘蜜柑
[2014年 05月 10日 (日) 15時 21分 58秒]
出兵ってちょっと足を踏み入れてすぐ帰ると言うわけにはいきません。作戦、兵站、人事、情報といった様々な計画の上に成り立っていますし、議会から予算を付けてもらった以上は前線の独断で帰るわけにもいきません。最初から出兵するなというわけにもいきませんね。それを望む人が多ければ、出兵するのが民主主義ですから。
トリューニヒトとシトレは相容れない存在です。トリューニヒトとロボスは手を組める可能性もありますが、シトレとは不可能です。シトレは和平派・軍縮派の立場からの反対ですが、トリューニヒトは主戦派・軍拡派の立場からの反対です。
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