『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2014年 04月 20日 12時 49分]
▼一言
なんとなくですが、ヤンとエリヤの対立構図が見えて気がしますね。
民主共和制に幻想や理想を全く抱いていないエリヤ
どんな善政の専制政治よりも腐敗した民主共和制の方が真だ増しと考えるヤン
トリューニヒトも民主共和制国家の政治家なのに、エリヤと同じく民主共和制に幻想や理想を全く抱いていない。
トリューニヒトやエリヤの2人は、帝国が同盟市民の生命や財産を保証し善政を敷いて暮れるのなら、同盟や民主共和制の存続には固執しないでしょう。何故なら大多数の大衆は選挙権寄りも、今日明日のパンの方が大事なのを良く知っているからです。
同じエル・ファシルの英雄と言われながらも、この根本的な違いから両者は対立し敵対するのでしょう。そしてユリアンとアッテンボローの著書で、唾棄すべき裏切り者として罵られるエリヤの未来が見えて来る。
投稿者:
甘蜜柑
[2014年 04月 21日 (日) 19時 47分 36秒]
ヤンはラインハルトと共存し得る存在ですが、トリューニヒトはできないでしょう。ヤンとラインハルトは同じ価値観を共有していますが、トリューニヒトはそうではないからです。その価値観に対する是非は、民主共和制と専制政治という対立より作中で優先されているように思います。
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