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『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想

投稿者:tukiyomi
[2014年 04月 16日 02時 30分]

▼一言
更新お疲れさまです。

トリューニヒトの政治信条が遂に明らかに。
確かにこれはヤンとは水と油ですわ。
ただ、こうやって大衆の本質を見きっている分、トリューニヒトは良くも悪くも「政治家」と呼ばれる人種であるのは間違いないです。

むしろ今回の話で目から鱗なのは、銀河連邦末期におけるルドルフの台頭の原因でしょう。
原作でもヤンは「ルドルフの台頭を招いたのは、大衆が政治に関心を持たなかったこと」であると考察しており、多くの二次創作でも同様の意見が多いですが「真剣に考えたからこそルドルフを選んだ」という観点を無視しちゃいけないんですよねえ。例えばナチスドイツ選んだドイツ人がみんないい加減だったかというと、むしろ逆で「ヴェルサイユ体制を打破するには誰が良いのか」と真剣に考えた人も少なからずいた訳ですから。

正直、ここのトリューニヒトとヤンを一度本気で討論させてみたいという欲求はありますね。少なくともヤンにとってはカルチャーショック以外の何物でもないでしょうし。
ただまあ・・・好き嫌いが極端化しているヤンが、トリューニヒトの言葉を感情面抜きで租借できるかというと望み薄ですが。


▼返信
投稿者: 甘蜜柑
[2014年 04月 17日 (日) 02時 46分 54秒]

ヤンは根本的に思想家なんでしょうね。政治手腕は抜群に高いだけに危うい人です。政治を志さなかったのは正しいと思います。

ルドルフとその台頭に警鐘を鳴らした共和派政治家を比べると、まっとうな問題意識がある人はみんな前者に入れると思うんですよね。あの混乱をどうにかしたいと思うなら、共和派政治家になんか入れません。あの混乱をどうにかするつもりがまったくない人しか、ルドルフの独裁を止められないというパラドックスです。

トリューニヒトとアーレ・ハイネセンの思想を奉じる誰かの討論はいずれあるかもしれません。今後、トリューニヒトの軸がどんどんはっきりしていきますので

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