『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2014年 04月 11日 08時 31分]
▼一言
ラインハルトの天才には、警戒した程度では対抗できない。それは解ります。
しかし、エリヤ君に、もっと悪あがきをさせる必要はあると思うのです。
彼が、このまま放っておけば同盟を見舞うであろう運命を知りながら、それを変えようとしないのは、やはり納得できないので。
何の力も無い立場ならともかく、フォーク・ドーソン・トリューニヒト・ヤンなど、原作の重要人物に対し、わずかでも影響力を持っている立場でそうしないのは、さすがに納得できない。
エリヤ君ほどの努力家が、同盟の運命を変えようと努力しないのは、やはり納得できない。
投稿者:
甘蜜柑
[2014年 04月 12日 (日) 18時 28分 29秒]
>ラインハルトの天才には、警戒した程度では対抗できない。それは解ります。
>しかし、エリヤ君に、もっと悪あがきをさせる必要はあると思うのです。
彼は組織人として、与えられた立場と自分の能力の限界の中で全力を尽くしています。
>彼が、このまま放っておけば同盟を見舞うであろう運命を知りながら、それを変えようとしないのは、やはり納得できないので。
そのような運命が同盟を見舞うかどうかは、今の時点では未だ不分明です。エリヤが前と今がまったく同じ展開になるとは思っていないことは本文中の記述で明らかでしょう。あなたはどのような根拠をもって、同盟が滅亡する未来が確定的であるということ、エリヤがその未来を確信していると断言なさるのですか?
エリヤは前の歴史の795年時点では、リンチ少将らと一緒に帝国の収容所で服役しています。しかし、今は27歳にして中佐の階級を持つエリートです。そんな転変を経験した人物が、自分以外の事象は全部前の歴史をトレースすると信じるっておかしくないですか?自分の人生が変わったのに、歴史が変わらないと思う理由がどこにあるのですか?既に歴史改変が起きているというのに。
>何の力も無い立場ならともかく、フォーク・ドーソン・トリューニヒト・ヤンなど、原作の重要人物に対し、わずかでも影響力を持っている立場でそうしないのは、さすがに納得できない。
エリヤがそのような力を持っている時点で、既に前の歴史とは展開が変わっているんですよ。なぜ、あなたは「同じ展開になるのがわかってて変えようとしないのか」とおっしゃるのでしょう?私には理解しかねます。
>エリヤ君ほどの努力家が、同盟の運命を変えようと努力しないのは、やはり納得できない。
ちゃんと本作をお読みいただけたら理解できると思いますが、彼は組織の中において与えられた職責を全うする努力を欠かさない人物であって、”たかだか”伝記や戦記を読んだ程度の知識で、”全能者を気取って、”国家の運命を左右するような”努力”をする人物ではありません。
できるかぎり、読者の皆様に納得いただける展開を書いていけるよう、至らぬながらも努力しているつもりです。しかしながら、私には私の構想があって、あなたが納得しかねるという部分はその構想に関わる部分です。
要するに「主人公が前世知識から同盟の滅亡を確信して、未来の展開を先読みして、一介の軍人を超えたまがいものの神(by蒲生邸事件)となって、滅亡を回避しようと努力するという展開は、私の構想にはありません」ということです。さらに申しますと、最終回までの構想は連載開始の時点dで既に完成しておりまして、微修正はあっても根幹の変更はありません。いくら期待されても、あなたが納得いただける展開を作るのは不可能であると申し上げます。
この作品の主人公は全能者でも天才でもなく一介の軍人にすぎず、この作品の世界は未来を知っている程度で同盟帝国双方の支配者集団と軍部エリートを翻弄できるような甘い世界ではなく、この世界の軍隊はラインハルトの名前を指摘しただけで武勲数多の勇将や頭脳優秀な参謀達以上に勝利に寄与できる軍隊ではありません。
そのような主人公と世界と軍隊を読者の皆様に楽しんでいただけるよう、今後も邁進する所存です。
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