『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想
投稿者:[非会員]の感想
[2014年 03月 29日 14時 38分]
▼一言
この人事を決めたのは、いったい誰なんでしょうねえ。エリヤ君本人は、ヴァンフリートでの経験からして、参謀としての能力より指揮官としての能力を欲すると思ったのですが……。
参謀の中で、独創性が必要なのは作戦参謀だけ。他はむしろ、ルーティン・ワークを手際良くこなす能力が求められる……。
非常に気づきにくい、しかし言われてみれば当たり前のことですよね。
そもそも、軍における仕事の99%はルーティン・ワークなのであり、参謀とは本来、あくまで司令官の補佐役なのですから。
作戦参謀が、参謀の中の花形であること。参謀と言えば、誰もがまず作戦参謀を思い浮かべること。それこそが、気がつきにくい最大の理由なのでしょうが……。
追伸
確か原作では、ヤン・ウェンリーはエル・ファシル以降も、作戦に参加すると、2度に1度は功績を立てたとされていますが……。
これといった功績を立てていないとは、あくまで、目立った功績を立てていないと言う意味で、『肝心な所では、必ず正解を出している』のでしょう。
その能力が有るからこそ、シトレ元帥に引き立てられているのでは。
投稿者:
甘蜜柑
[2014年 04月 01日 (日) 22時 06分 33秒]
いずれ書くつもりですが、花形の作戦参謀も他の参謀と同様にひらめきが必要というわけではありません。また、事務スタッフと違ってある程度の独創性は求められます。必要とされる視野が格段に広いため、指示待ちでは仕事にならないのです。
原作一巻では「二回に一度は奇功を立てた」と言われ、その二年前にあたる外伝三巻では総司令部の幕僚たちからエル・ファシル以降は大した功績を立てていないようにみなされています。小さい功績を積み重ねてはいるものの、エリヤや総司令部の幕僚たちの耳に入るほどではなかったのでしょう。本作四十六話のヤンに対する評価は、外伝三巻の評価に準じています。
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