『銀河英雄伝説〜悪夢編』への感想
投稿者:@もぐもぐ
[2013年 10月 31日 03時 37分]
▼一言
姉と親友以外何者をも顧みない反骨精神の強いラインハルトが今まで好き勝手に振舞えたのは「皇帝の寵姫の弟」という肩書きがあったから。
アンネローゼがエーリッヒに下賜されて一度肩書きを無くしても素行は戻らずに周囲からより一層浮くようになり、今度は「帝国宰相の義弟」という更に強力な肩書きが付いてエーリッヒに反抗する。
離婚してしまえばエーリッヒの事が気がかりで周りもラインハルトに忠告や掣肘を加えられないという事もなくなるし、エーリッヒに対する敵愾心も減りラインハルト自身少しは自重してくれるかもしれない。
ラインハルトの問題点を指摘された上でえこ贔屓はしないし処分は公平に行うと宣言されてしまえば、このままだとラインハルトにはどう考えても良い未来が訪れないと予想できるのと、今でもラインハルトの事に気を使っていて問題が起これば処断はするけど自分との板挟みに襲われ苦しむ事になる、とエーリッヒの優しさを理解できているアンネローゼとしてはそれが許せなかったのではないかなと。
どちらの比重が重いのかはアンネローゼのみぞ知る、てやつですができればエーリッヒの事を重く見ていてくれればなと願わずにはいられません。
お互いの相性も決して悪くなく互いを思いやっているのに別れなければならないというのは、正に『悪夢』の一言ですね。
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